2年前の話だ。
ある日の夕方携帯に着信があった。
知らない番号だ…。
その時は気にせずに放っておいた。
しかし、次の日もその次の日も着信が…。
しかも同じ時間の16時52分。
さすがに気になりかけ直す。
が相手はでない。
(よし…かかって来た瞬間に出てやろう)と16時52分に待ち構えるが、かかって来ない。
(故障か?)と思い修理に出すことを考えたが、他の機能は普通に使えるので結局出す事はなかった。
それから一ヶ月近く同じ時間に着信があったが、そのうち気にならなくなっていった。
しかし、ある日自宅でTVを観ていると父から電話が。
「祖父が倒れた。すぐに〇〇病院へ」と。
慌てて駆け付けたが祖父はすでに昏睡状態
そして、心の準備が出来ないうちに祖父は永眠した。
「16時52分です…」
医師が言った。
その瞬間背筋に冷たいものが走った。
悲しみにくれるまま、通夜・葬式と進んでいった。
なんの関係性があるかは今も不明だ。
しかし、あの日以来16時52分に着信はない……。
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話