中編3
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(や、やっちまった…どうする?どうすりゃいいんだ…?)

その日、友人宅で飲んでいたKは些細なことで友人と口論になり、取っ組み合いの末に首を絞めて殺してしまった。

(落ちつけ…た、たばこ…)

とにかく落ちつこうと男はタバコを手にとり火をつけた。

(殺すつもりはなかった…なんて言い訳は通用しない。首を絞めて殺してしまったんだ。逃げるしかない…)

幸いにもその友人はつい先日に仕事をクビになったばかりで現在は無職の一人暮らしであった。恋人もおらず、頻繁に連絡をとる友人と言えばKぐらいであった。

しばらくの間はだれにも知られないであろう。

Kは翌日仕事だったので友人はそのままにし、戸締まりなどをしっかりとしてから友人宅をあとにした。

とにかく今まで通りに普通に生活しながら対策を練ることにした。

翌日、定時キッカリに仕事を終えたKは自宅に帰り夜が更けるのを待った。

深夜になりKは友人宅にいき持ってきたキャンプ用の寝袋に友人をいれようと友人を持ちあげる。

おや?

Kは平凡なサラリーマンで死体の知識などないが誰でもが知っている知識として普通人間は死んでからまる1日もたてば冷たくなり死後硬直で体はカチコチになってるはずである。

しかし服ごしでも確かに伝わってくる友人の体温。それに硬直などしていない。

だがKは少し疑問には思ったが1日くらいじゃまだ体温は残っていて硬くもならないのかなと思い、特に気にしなかった。

友人を自宅に連れて帰り押し入れにしまう。

(どこかに埋めるか…海にでも沈めるか…)

Kは、とにかく焦ってはいけないと自分に言い聞かせた。時間はある。

自分の家に死体があると思うと気味が悪かったが、今日のところは寝ることにした。また明日考えればいい。

そして翌日のこと。

出勤したKは、上司に急な出張命令をだされる。

断ろうと思ったがKは油断しなかった。普段通りにしなくてはいけないのだ。断るためのうまい口実も見当たらない。

Kは翌日から一週間の出張に旅立った。

気にはなったが死体は自宅に置いてきた。

なにせ慎重に事をすすめなくてはならない。

焦ってどこかにテキトーに埋めにいき目撃されてはかなわない。

その一週間はさすがに気が気ではなく、仕事どころではなかった。

が、なんとか無事に帰ってきたKは帰宅して死体の様子を確認するがそこには一週間まえと変わらぬ姿の友人がいた。

相変わらず温かく、柔らかく、肌の血色もいい。

(これは明らかにおかしい…)

死んでなかったのだろうか?

しかし脈はないし、呼吸もしていない。それは確かだ。

動いた形跡もない。

なんだか怖くなったKはテレビでもつけて気を紛らわせることにした。

「では次のニュースです。本日午後1時ごろ、○○市のマンションで男性の遺体が発見されました。発見された遺体の男性の名前は…」

テレビに映し出されたマンション、そして男性の名前。それは友人のものであった。

K「そんなバナナ…」

本当にありがとうございました。

怖い話投稿:ホラーテラー ルリプイエさん  

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