短編2
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チョ○トー

これは20年以上前、私が高校2年生の時の話です。

その日はバイトで遅くなり、10時を過ぎていたと思います。

私の住んでいる街は、昔先住民族同士の戦いがあった場所があり、帰宅するにはそこを通らねばなりませんでした。

市内はほぼ碁盤状に区画整理されていたのに、その道は何かを避けるように大きくカーブしていて、内側には沼や慰霊碑?があり周りは木が立ち並び、外周は進入防止のネットフェンスで囲まれていました。

愛車(12段変則のロードマン)でその沼に近づいた時、バチーン!と大きな音に驚いたと同時に、いきなり自転車を漕ぐ足が急に軽くなりました。

「まいったなぁ」と下を見ると案の定チェーンが外れていました。

普段ならチェーンを掛け直すのですが、街灯も少ないこんな場所から早く立ち去りたい、と言う気持ちから押しながら帰る事にしました。

沼に差し掛かり早歩きしていると、ザザッザザッと、木が大きく揺れ出し、見ちゃいけないと思いつつも…

見てしまいました。

フェンス越しにこちらを見つめる沢山の赤く光る目!!

急に体が硬直し一刻も早く逃げ出したい、目を背けたいのに動けなくなってしまいました。

その間にも徐々に目は近づいてくるのですが、不思議な事に体は闇に溶け真っ黒。

いよいよ5mくらいに近づいて来た時、車のクラクションが鳴り響きました。

その瞬間動けるようになったのですが、気がつけば私は汗と涙を垂れ流しながら道路の真ん中にいたようです。

沼と反対側の路肩を歩いていた私が何故?

物凄く怖くなり急いで帰宅し布団にくるまりました。

気がつくと朝で、母が「朝食出来たよ」と呼びに来たので昨夜の事を話しましたが「私も通る道だし、気持ち悪いから止めて」と言われてしまい相手にしてもらえませんでした。

食欲もなく、登校するのに自転車のチェーンを直そうと外に出るとそこには

チェーンなど外れていない自転車が…

その後何があろうとその道は通らないようにしました。

初めての投稿で、拙い文章構成だったと思いますが、読んで下さりありがとうございました。

怖い話投稿:ホラーテラー バジリスクさん  

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