短編2
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座敷女

私が中学生の時に友達が体験した話を1つ。

友達はYとしておく。

ちなみに、私は少し霊感があり、見える迄はいかないが、良く声が聞こえてくる。

名前を呼ばれたり、部屋にいたらお経が聞こえてきたり。

しかし、Yは霊が見えるらしい。

普段は真面目な女の子で、嘘をつくような子じゃない。

体育の授業から教室に帰って来ると、Yが大声で泣き叫んでいた。

皆が問い詰めると、今日がYの日直だったため、一足先に、教室の鍵を開けに来たらしい。

ドアを開けると、窓側の一番前の席に、普通の格好をした女性が、前を向いて座っていたらしい。

Yは誰かの保護者と思い、挨拶をした所、こちらに振り向き、凄い形相で叫んだらしい。

【おぁぁぁぁぁぁ!!!!】

そして、そのまま消えていったらしい。

すいません。

前置きが長くなってしまいました。

そのYが、家族団欒で夜御飯を食べていた時に、たまたまテレビで、心霊番組が流れていたらしい。

最初はYも楽しく見ていたらしいのだが…。

途中から、Y曰く家の空気が変わり始めたらしい。

部屋中の空気が張り詰めて、耳鳴りがしたらしい。

Yは直ぐにでも、番組を換えてほしかったらしいのだが、皆真剣に見ているので、言いだせなかった。

ふとテレビを見ていると、廃墟が映っており、タレントが探索している。霊能者らしき人もいる。

廃墟を探索していると、ある一室に差し掛かった。

廃墟の一室には、テーブルが置かれてあり、1番右の席には、貞子の格好をした人が座っていた。

しかしタレントは全く無視をしている様子。

貞子とYはテレビ越しに、ずっと目が合っていた。

霊能者が言った。

「この部屋は止めたほうがいい。あの、テーブルに女性が座っているわ。凄い怨念を感じる。」

その瞬間女性が立ち上がり、カメラに向かって歩いてくる。

霊能者も必死になり、みんな外へ逃げなさい!と叫んでいた。

Yは金縛りになり、テレビから目が離せなくなった。

逃げるカメラマンの後ろから、凄い顔で追い掛けて来ている。

両手を前に伸ばしながら、何か叫んでいるようだが、そこまでは聞こえなかった。

逃げる一同、揺れるカメラの後ろから追い掛けてくる女。

Yの家族は何も見えていない様子。

しかし、母親がYの異変に気付いたらしく、テレビをバッチン!!電源を切ったらしい。

しかし、Y曰く、テレビを切る寸前で、女性がカメラに追い付き、凄い形相で何か話しているらしい。

その言葉が、Yの頭に入ってきたらしい。

【はっはっはっは、呪いころしてやる】

それ以来恐怖で、心霊番組は見れないらしい。

怖い話投稿:ホラーテラー ローマさん  

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