短編2
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悲しみの怪人

小学校の頃、皆から嫌われてたS君て男の子がいた。どんくらい嫌われてたかって?

当時流行ってたビックリマンシールに「魔性ネロ」「ネロ魔神」ってキャラがいたんだけど、皆S君の事を「魔性エロ」とか「エロ魔神」って呼ぶくらい。

一度学級会で議題になるくらいだったよ、S君を「魔性エロ」とか「エロ魔神」って呼ぶな。ってさ。

でもそうなるだけの理由があってさ…。

ある冬の日の朝だった。

S君は冬でも半ズボンでさ…。

その日、S君はおかしかったんだ。

S君がクラスに入ってくるなり異変が起きた。

明らかに臭い。それも超弩級の臭さだった。

半ズボンは黄色くなっている。そしてS君が歩いてくる道にはS君の後を追うようにヤツの残沫が点々と…。

誰かが言った。これはアレだと!

しかし当の本人は頑なに、そして声高に言い張る。

「これはカレーである!」

しかして教室に先生が現れるまでの約10分間…俺達の教室は戦場と化した!

「アレであるか、はたまたカレーであるか」の大論争だ。

圧倒的大多数を前にS君は一歩も譲らなかった!

吉川一門を相手にした剣豪宮本武蔵の如くだ。

混乱を鎮めたのはやはり先生だった。

教室に入ってくるなり事象を把握し、S君を連れ出し、そのまま帰らせた。

そして問題であった「アレであるか、はたまたカレーであるか」の問いに明確に答えてくれた。

「あれはアレである。しかしS君のアレではない。あれは道にはあったアレである。S君は果敢にもジャンプ一つで軽く飛び越えるつもりが運悪くアレの上に臀部より落下したのだ」

皆、理解した。 なんと悲しい物語か…。

そして、女子は教室から外に出され男子はアレの残沫を雑巾で…雑巾で…うぉぉぉ~!

テラカオス! ギガ理不尽!

男ってだけでうん○の後始末をするはめに!

何が怖えーってそれが当たり前見たいなクラスの女子と、泣く泣くやった掃除なのに「近寄らないでよ!」っていっちゃう子供の残酷さ。

そうやって悲しみの怪人「魔性エロ」は生まれたのだった。

そしてこの一件はSカレー事件として今でも鮮明に俺達の記憶に残っている。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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