短編2
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神なし神社

この話は長くなると思うので忍耐強いやつだけ読んでくれ。

あれは俺が高校三年生の時の話だ。

受験生にとって大事な夏休みを俺は毎日をムダに浪費して過ごしていた。

というのも、家が神社関係(すまん。詳しくは言えない)で

俺が将来そこを継ぐことになっていたので別に大学へいこうがいかまいが関係なかった。

受験勉強に勤しむ友達に相手なんかされるはずもなく、その結果俺は随分と退屈な毎日を送っていた。

そんなある日だった。

いつもは無言を貫き通している俺の携帯が久々にメロディーを奏でた。

悪友のあいつから届いたメールはバカみたいな内容のもので…まぁ肝試しにいこうというものだった。

こいつ…まぁ啓太としとくが就職組のやつで俺と一緒で暇を持て余してるらしい。

家柄が家柄なので、もちろん霊感的なものもあるしそれなりの体験もしてきた。

しかしその対処法もある程度は知っていたので、子供のお遊びくらいの気持ちでいいよと返信した。

適当な時間と場所の指定をされて、それまで寝ようと横になった時

部屋のふすまがススーッと開いて美弥さんが入ってきた。

「タツ。どうやら久方ぶりにでかけるみたいだね。」

5つ年上の美弥さんは親戚でもなんでもないのだが、俺が物心つく頃から一緒に住んでる。

「啓太から誘われて…夕方、涼しくなってからでかけます」

「頭の足りないことはするものじゃないよ。」

この人は俺以上にシックスセンスの働く人で予知まがいのことはしょっちゅう言う。

そんな美弥さんの忠告だ。普段の俺なら絶対に聞いていたのだが、先程でも述べたとおり暇すぎたのだ。

俺は美弥さんに適当に笑い返した。

すまん。

始まってもないのに文字数の関係で区切る。

怖い話投稿:ホラーテラー Mr.ABCさん  

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