これは口裂け女という幽霊だか妖怪だかよくわからない奴の噂があったある年のある日。
当時,就活真っ最中の大学生であった俺はとある企業に面接に行ったがあまり芳しい結果ではなかった。
帰宅途中(あ〜また駄目か…どうしよう…)と考えながら歩いてると突然曲がり角から紅いワンピースを纏い、でかいマスクをつけチリチリとした髪の長い奴があらわれた。
(やれやれと思いながらも足はガクブルしちまってる…やつは間違いなくあいつだ!!しかしなんとなく違和感を感じる)と思っていると
<私って綺麗?>と聞いてきた。
(そんな血走った目で見つめないで…照れるよ)と思いながら。
「ん…なんつーか個性的で綺麗だよ」
<じゃあこれは?>といいマスクを外した。
(………!!Why?)
すぐさま後ろを振り向き猛ダッシュで逃げた。
(誰か説明してくれ!なんで奴の口の回りには青海苔、否 ひげがぶつぶつ生えてる?
それ以前にガタイ良すぎだし…すね毛ボーボに声俺より低いし!なぜ気づかなかった俺…)と自分を責めていると
<<待て−−待ちなさいよぉ−−−>>と叫びながらオカマだけにカマを持って追いかけてきた。
(笑えないって?それは俺のせいじゃない!それより殺られるorヤラれるの?)と考えてると前方から
「「この建物の中なら安全だから逃げろ−−」」
と言ってくる人がいた。
「ありがとう」と言いながら入っていくと後ろから奴が…
<<いらしゃっしゃ〜〜〜〜〜いダ〜〜〜〜リン!!ゲイの巣窟ゲイドリアンへ!!>>
(やれやれ。はめられた上にハメられるのか。うまくないって?これ以上追い詰めないで)
そして俺が思いつく常套句は一つ
「いや−−−−−−−−−−−−−−−………………」
そして数ヶ月後
俺は晴れて就活を終えた!なんの仕事かって?それはだな……おっと時間がきちまった。そして俺は好みの奴にこい呟く
「私って綺麗?」
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話