短編2
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漫画脳

僕はどこにでもいる16才の高校生。

恵まれた体格なんだけど帰宅部。

学校外で遊ぶ友達があまりいない僕の日課は帰り道の昔からある古本屋での立ち読み。

その日も学校帰りに立ち寄ると見たことないタイトルの漫画を見つけた。

早速手に取り読んでみる

どうやら主人公の生まれてからを描いたストーリーらしい。

やたら主人公の目が虚ろなのが印象的だ、他のキャラは生き生きしてるのに。

淡々とした話で正直全然面白くなかったが不思議な事に読むのを止める気にならなかった。

次の日もまた次の日も俺は何かに導かれるように

その漫画を読み続けた。

16巻

どうやらこれが最終巻らしい。

漫画の中のシーンである事に気付く。

主人公が古本屋で漫画を読んでいる。

慌てて最初から読み返してみて心臓の鼓動が早くなるのを感じた。

1巻に1才のペースで歳をとっている…そしてこの主人公は間違いなく僕…

最終巻であるこの本の残りページは残り僅か、更に鼓動が早まる。――僕は殺されるのか?

しかしページをめくる手は止まらない

!?

漫画の中の僕がこちらを見ている、相変わらず虚ろな目だ、そして語り掛けてきた。

〈どうだったかい?オマエの人生。つまらなかっただろう?〉

〈だがな、この先の人生を面白くするかどうかはオマエ次第だ。俺はそれを伝えに来た。頑張れよ〉

次の瞬間僕は違う漫画を手にしていた。

まだ心臓は高鳴っているが、ある事を考えていた。

(自分の人生か…)

翌日僕は勇気を出して部活動に入った。

漫研へ

こうして彼の華やかなスクールライフは始まった――

ご愛読ありがとうございました。黒子夢想先生の次回作にご期待下さい!

怖い話投稿:ホラーテラー 黒子夢想さん  

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