中編3
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ルール

自称霊感ありの友人Nに聞いた話。

実体験じゃないし、文章も下手なのであまり怖くないです。

「心霊スポットに行くときのお約束って知ってる?」

モノは持ち出さない。

何も壊さない。

…ぐらい?

他にもあるのかも知れませんが、私には解りません。そういうとこに行った事ないですし。

Nはまだあると真面目な顔で言いました。

「車で行くときの人数。空席があるとそこに乗り込むから、必ずその車に乗れる人数で行けって」

聞いた事あるようなないような。

「この間、五人で行ったんだけどさ」

有名ではないないけれど、普通の民家が廃墟になった心霊スポットに行ったそうです。

噂では普通の一軒家で普通に空き家になっただけの家だったのに、忍び込んで自殺した男の人がいていわくつきの家になった場所。

真夜中になるときぃきぃと音がしたり、何かが暴れるような音がしたりと怪異現象が起こるらしい。

が、廃墟過ぎて朽ち果てた状態。

畳みは腐り落ち、壁や窓ははなくまる見えだった。

見通しの良さにみんながっかり。

せっかくだから家を一周しようかと、個々に持った懐中電灯で照らしながら歩いた。

何も感じず何も異変はない状態で、飽きたNは車に寄り掛かり待っていたそうです。

三人が戻って来たのが見えた瞬間、ぞわりぞわりと背筋に違和感が。

最初は何が変かわからなかったそうです。

三人は拍子抜けしたとかつまらんとかはしゃぎ、非現実的なナニカは見当たらない。なのに怖い。みんなが戻って来たのに。

三人は車に乗り込みだし、Nを呼んだ。

なんだろう?とNは違和感を感じながらも助手席に座った。

座ってからドアをしめようとして、違和感の正体に気づいたそうです。

いない。Sがいない。なのになんでみんな気づかないの?ルールに従って五人で来たはずだ。間違いないのに。

聞こうとした瞬間に金縛りに。背中にずっしりと何かがのしかかるような重さを感じ、ドアを閉めようと指が動いたらしい。

このドアを閉めたら終わりだ。もう二度とSは帰って来ない。そんな気がしたが声が出ないし体が言うこと聞かない。

Nはドアを閉めまいと頑張るが、仲間が閉めてよと騒ぎ出した。

誘われるように半分閉まるそんな時、Nの携帯が鳴った。

急に体が動くようになり、声が出るようになったそうだ。

「Sっ!帰るよっ!〇〇Sっ」

フルネームで呼ぶとSがぜいぜい言いながら車に走って来た。

「みんなどこに行ってたのよ〜っ!」

途中ではぐれたそうだ。懐中電灯も消えて家の残った壁に沿い歩いていたと。

そんなに大きい家じゃないのに。

「つまりね、乗れない場合は強引に一人置いていかれる場合もあるんだなぁって。安全ルールはあてになんないよね」

N曰く、オカ板の体験談でよくある話だけど、行方不明な人が出た話は意外と本当かも知れないと。

三人は車にSが乗ってない事にまったく気づかなかったそうですから。

余計なものを連れて帰るつもりで少人数で行くか、最悪は意図せずに友を置いて行くか。

「や、始めから行かなきゃいいんじゃないの?」

言うと思ったと言われました。

人数のルール、みなさんは知っていましたか?

補足ですが、電話したのはN母。ドコにいるの!と怒られたそうです。

怖い話投稿:ホラーテラー 八須さん  

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