短編2
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肝試し

ある日俺は友達と肝試しにきていた。

でるという噂の、白峠神社に。

コースは、神社の裏から、山のほうに続く道を歩くというだけだった。

その日はいつもより暗く、いやな感じがしていた。

二人は早速神社の裏に回った。

「ちょっと怖くね?」

俺は言った。

「え?全然余裕じゃね?」

友達は、余裕の表情を見せた。

でも俺は何かが違うような気がした。

なんだか幽霊にはやく来いといわれてるというか・・

肝試しとはこういうものなのか。

「早くいこうぜ」

「お、おう」

さっそく俺たちは歩き出した。

しばらく沈黙が続いた。

すると突然

「うわああああ」

友達の叫び声がした。

俺はとっさに友達のほうに振り向いて、

「ど、どうした」

と言った

すると友達は・・・

「今・・・そこの木の陰に、女の・・・人が・・」

「うそだろ!?」

俺が言っても、

友達は、恐怖でいっぱいだったせいか、聞こえてないみたいだった。

そしておびえながらも、二人は歩を進めていった。

すると横から声がきこえた。

横には友達がいるはずだったが、明らかに友達の声ではなかった。

「早く・・逃げて」

か細い声だった。

「な、何いってんだよ、」

俺は友達に言ったが、

「何もって無いけど・・・」

「え?」

じゃあ今の声は誰の声?

早く逃げろ?

どういうことだ?

すると突然前からおじさんが歩いてきた。

「おい、人がきたぞ」

「わかってる」

友達は、おじさんに声をかけた。

「あの・・すみません、何やってるんですか?」

「おまえたちこそなんだっこんな時間に!!」

「す、すみません、これからは気をつけます」

俺はとっさに謝った。

そして二人は走ってもどっていった。

そして俺の家に二人で泊まることになった。

俺は思った。

さっきの、「早く・・逃げて」という声は、おじさんから逃げてということだったのか?

怖がって損をした。

だが・・それは違った。

俺が自分の家の前のドアについたとき、ふと気づいたのだ。

だがもう遅かった。

俺はドアをあけてしまって、友達も玄関にはいってしまっていた。

いや、友達とは言えないだろう。

明らかにそれは・・

か み の な が い お ん な の ひ と だ っ た

俺は叫べず、女を玄関から外に無理やりつきだし、俺は自分の家のドアをしめた。

俺は思った

友達は・・・

友達はどうしたのだろう

俺は霊をつれてきてしまった。

なら友達は俺と逃げてるときに、逃げ遅れて、ちゃんと自分の家にかえってるのだろうか。

無事だといいんだが・・・

そして俺は自分の家に戻ろうと、

体を玄関向きから、部屋のほうに体を向けた。

すると、

「オレハココニイルヨ」

そこには髪長い女が立っていた。

怖い話投稿:ホラーテラー PittAさん  

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