短編2
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欠落した記憶

最近よく投稿させて頂いてましたが、新しい名前が決まらないです(泣)

何か投稿するネタは無いかと最近はよく記憶をサルベージしていました。

そしたら身に覚えの無い記憶が出てきたので書いてみようと思います。

当時俺は小学生の高学年、友達と探検したりボール遊びをしたりと中々やんちゃだった。

小学校の近くに廃ホテルがあり、色々と噂があった。そこは昼間でも木々に囲まれてたせいもあるが薄暗く気味が悪かった。

先生達は「入るな」とは言わなかったが鍵もかかっており『興味』よりも『恐怖』が勝るほどの容貌だったので友達の間では誰も近づかなかった。

ここまでが本来の記憶

以下、身に覚えの無い記憶です。

記憶にしては鮮明に頭の中に映像として出てくる。

廃ホテルの前で友達5人で集まって、懐中電灯やバット等の準備も万端だった。

俺は「やっぱやめようよ」と怖じ気づいてたが、いつも主導権を握るリーダーな奴がづかづか正面玄関から入って行くと、俺を含めて残りの奴等も慎重に侵入する。

何故だか鍵は空いてた

やはり中は更に薄暗い、懐中電灯で先を照らしながら進む。

フロントから真っ直ぐ進むと浴場、左には客室があった。

一階では特に異常は無かった

フロント前のロビー奥に階段があったので二階へ

よく廃墟にあるような落書きや荒らされたりとかした形跡は全くと言って無かったが、ひんやり冷たい空気と静けさで俺は軽く震えていた。

二階は全て客室だった。ベッドやインテリア等は全てそのままで、まるで昨日まで営業していたかの様だ。

大体見て回ってリーダーが「なんも起きなかったな!ちょっとつまらないな」と言った時に気付いた。

〇〇君が居ない

「どこ行ったんだろ?迷子?」

「おーい!!どこだー?」

全員で探し始めた。その時だった…リーダーが

「え?なんだよアレ…うわぁー!!」

リーダーが物凄い勢いで階段を下っていった。

残された俺達も怖くて後を追う

中に比べたら明るい玄関からの光に向かって走る

記憶はそこまででした。

リーダーが何を見たかも気になるが、それより突然消えた〇〇君…

俺はそんな友達知らないんです。顔も名前も全く覚えがない。

この記憶を思い出してから、その時のリーダーに聞いたが「〇〇?そんな奴いたっけ?懐かしいな、あのホテル!でも入った事無いぜ?」との事でした。

みんな俺と同じように記憶の奥底にこの記憶を封印してあるのか?はたまたされたのか?

こんな記憶を思い出したのは偶然?なんだかあの廃ホテルが呼んでる気がします。少年の時に失った『何か』があるような…

近い内に実家に帰る予定があるので、その時に廃ホテルがまだ残ってるか確認しようと思います。

確認だけね…

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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