短編2
  • 表示切替
  • 使い方

ヨッチの命日

二年前の今日の話しです。

家には ヨッチという名前の 猫がいました。

とても性格がよく、甘えん坊の男の子です。

ある日宅配便が来た時に 外に飛び出してしまい

(家の前は交通量が多いので、外に出した事はありません)

慌てて 後を追ったのですが 見失ってしまいました。

何日も探し続け、張り紙もしましたが、結局見つける事はできませんでした。

二年前の今日

学校が休みだった娘と2人で、いつも行くスーパーに買い物に出かけました。

皆さんも 大体そうだと思うのですが、いつも行くお店には 行くルートみたいなのが決まってますよね。

その時は何故だか 遠回りして行く事にしました。 (かなりの距離なのですが)

あるお店の道路脇に

猫の死骸がありました。

娘 「お母さん…猫死んでるよ…」

私 「本当だね…なんか…ヨッチの毛色ににてるね…まさかね…」

急いで駆け寄ると…

ヨッチの亡骸でした

首輪が娘の手作りだったので…

もう…人目もはばからず 親子で大泣きです。

あまりに騒がしかったのか 近くのお店の方が出てきて

「その猫ちゃん お宅の子だったんですか?」

「はい…」

「朝方、事故にあったみたいでね」

よく見ると、ヨッチの横に 小さな花が置かれてました。

「あの…これ…」

「家も猫 飼ってるからね 供養のつもりで置いたのよ」

「ありがとうごさいます! 本当にありがとうごさいます」

ヨッチを連れて家に帰りました。

親子でずーと泣きながら

何度も謝りながら帰りました。

(思い出すと まだ涙がでます…)

きっと ヨッチに呼ばれたんだなぁ~と思いました。

少しでもタイミングが合わなければ ヨッチには会えなかったのですから

偶然でしょ…と言われれば そうかもしれないけれど…

私的には 絶対 呼ばれたんだと思っています。

ヨッチが亡くなってから1年後の夜

チリッ チリッと玄関先で、音が鳴りました。

私も娘も顔を見合わせて驚きました。

それは確かに ヨッチが付けていた首輪の鈴の音でした。 手作りの為に、鈴の音が独特だったので。

玄関先に行くと

外から 子猫の鳴き声がしました。

ヨッチとは似ても似つかない 子猫が一匹

「お母さん、ヨッチが帰って来たね!」

不思議ですが 私もそう思いました。

その子猫は 今や我が家のアイドルです。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

Concrete 59189e6fb4d79119a63e92183ffb92aeb8f46031afd97d5db060811ce15c35e6
閲覧数コメント怖い
15500
  • コメント
  • 作者の作品
  • タグ