短編2
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路地裏の暗がりで…

突然目の前に現れた恐ろしげな男達が私を囲みます。

全員が意地の悪そうな笑みを浮かべ、獲物を見つけたハイエナのような目で私を見ています。

狙っているのはお金?

それとも…。

一人が私の腕を掴み、ドスの利いた声でこう言います。

「なあ姉ちゃん…、俺らと楽しいことしようぜぇ」

私は目の前が真っ暗になりました。

知らないうちに涙がこぼれ、膝が震えていました。

大声をあげようとしましたが、声すら上手く出せません。

路地裏の暗がりへ私を引き込むと、男達は次々とUNOを取り出していきます。

一箱、二箱、三箱…。

高々と積み上げられたUNOの山は、もはやどれだけのドロー4を含んでいるのか、想像さえ出来ないほどでした。

慣れた手つきでカードを配っていく男達。

その手際の良さからは、これまで何人もの女性に無理やりUNOをさせてきたことが、窺い知れました。

ついさっきまでの私は、そんな女性達を哀れむ側の人間だったはずなのに…。

それなのに…。

「この女、おとなしそうな顔してスキップ出しやがったぜ! ひゃははは!」

「口では嫌がってても本当は楽しいんだろ? あぁ!?」

「ううっ、やべぇ…俺、もう…。うっ、UNOー!!!」

抜け殻同然の私を弄ぶように、男達は続々とカードを放出していきます。

私がこんな所でUNOさせられたって知ったら、お母さん泣くだろうなあ…。

ぼんやりした頭で、私はそんなことを考えていました…。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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