余り怖くはありません。
ただ、私の中では繊細に残っている体験です
小学校の帰り道
その日先生から貰ったお土産のキーホルダーをランドセルにつけ
友人Sちゃんと帰宅していました(夕方過ぎ)
雨が振っていて、お互いの会話も聞こえずらい状況にも関わらず
キーホルダーの鈴の音だけが良く聞こえていたのを覚えています
ですが、途中鈴の音が途絶えた事に気づき
ランドセルを見てみるとキーホルダーが無くなってました。
「落としちゃったかも」
二人で会話しながら歩いていると
誰も居ない筈なのに、また鈴の音が聞こえて来ました。
それもかなり激しく…
追いかけられている様な恐怖からSちゃんを見ると彼女は突然歩みを止め
私の方に振り返り一人で会話をし始めます
「ありがとう」
一体何の事かと思ってSちゃんを見ると
何故か彼女の手の平に、落とした筈のキーホルダーが突然現れたのです。
「優しいおじさんだね」
私には何も見えませんでした。
Sちゃんがイタズラして脅かしたのか、はたまた見えない何かを本当に見ていたのか
霊感の無い私には分かりません。
ただ、以前からSちゃんはいつも見えない何かと会話をしている事がありました。
優しい幽霊…だったとしても
私には怖い体験でした
怖い話投稿:ホラーテラー Mさん
作者怖話