短編2
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狂った人3

続きを書きます。

大変な事、別に犯人が戻ってきたとかじゃない…、まだ戻ってきて俺にトドメを刺してくれる方が楽だ、現状…こうやって救助を待ちながらゆっくり何もできずに死んでいくのは、なんか嫌だ…。

包丁が貫通したのに加えて、傷口からは血液と内蔵の一部が出てた、自分の中ではもう死を覚悟していた。

せめて、うつぶせで死ぬのは嫌だな、と身体を仰向けにする事にした、俺は生きる事を諦めた、ヤケクソだ。

身体に力を入れる度に押さえてる右手に暖かいものが流れる、息を止めて最期の力を振り絞る!

バタン、仰向けになった。

大きく息を吐き出した、腹筋が動き、また血が流れ出た。

でももういい、息を吸うつもりは無い。

最期の時間で色々考える、人間って以外と頑丈だな…まだ生きてるもんな、血もあんなに出てるし。

最期にタバコ吸いたいな、さっきコンビニで買ってきてまだ開けてないしな、てかなんで俺刺されたんだ?配達に来ただけなのに………意識が……、良い事ねえなぁ……呼吸が止まる?

ちょっと待てよ

……ぶはっ、はあ…はぁ…

まだ、死なない。

救助がくる、絶対来る!俺は助かる!

まだ心臓も動いてるし、呼吸も大分苦しいけどできる、って思ったら身体が宙に浮いた。いや、持ち上げられた。

救急車の回転ランプが見えた、そこから記憶が無い。

俺が目を開けたのはそれから3ヶ月後だった。

意識が戻った時、一番最初にした事は深呼吸だった。呼吸ってこんなに楽だったのか…、助かった。

俺は生きてる、背中と腹には傷が残り、刺された当時を痛々しく物語っている。

ここで切ります、後日談でラストにします。

長々と申し訳ありません。

怖い話投稿:ホラーテラー 晟さん  

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