短編2
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あなたは・・・

友人から聞いた話。

顔を洗って、朝食を食べて、身支度をして、そして会社へ、だが今日は少し寝坊をしてしまった。急いで支度を終えて、家を出た。ふとポストを見ると、新聞と封筒が入っていた。でも俺は急いでいる。そのままスルーして、会社へ急いだ。

帰り道、なんとか今日は間に合ったものの、次からは寝坊に気をつけて・・・、と家についてポストを見ると、新聞と朝届いていた封筒・・・同じのが二通ある。宛名は書いていない。不思議に思い、家の中で封筒を開けると、

「You are dying.(貴方はもうじき死ぬでしょう。)」

と書かれていた。後は何も書かれていない。

もう一通の封筒の中身も同じ内容だ。

何だか気味が悪い。きっと誰かの悪戯だ。そう思い込み、風呂に入って、余程疲れていたので、直ぐに寝てしまった。

次の朝、今日は余裕の時間だ。いつも通り、新聞を取りに行った。

またあった。

あの封筒が・・・。

誰だか知らないが、と中身を見る。

また昨日と同じ内容だ。

なぜいきなり同じ手紙がこんなに届くのか。

一週間経ったが、まだ届く。ニ週間経った。まだ届く。もう何だか嫌気がさしてきた。二週間経ってるのに俺は死んでいないじゃないか。

会社が休みの時に、見張ってやろうと頻繁に窓から外を見るが、誰も来ない。外へ出ると一通届いている。またか・・・。

もうどうでもよくなっていたが、ある日俺は誰かが見てしまった。

その封筒を誰かがポストに入れるところを。

俺は急いで家を飛び出して、その人を呼びとめた。予想通り、アメリカ人(多分)だった。

俺は文句を言った。だが相手は困ったようにしている。どうやら言葉が通じていないみたいだ。だが俺は手紙を突き付けて、言った。

すると、そのアメリカ人は、俺の家の二階の窓に指をさした。その人差し指の先をみると、見知らぬ男がナイフをペロペロ舐めながら、こっちを見ながらニタニタ笑みを浮かべていた。

俺はビビって警察に通報したが、警察が駆けつけた時には、いなくなっていた。あのアメリカ人も・・・。

俺は気色悪くなってさっさと引っ越しを決めた。

荷物を運んでもらっているとき、ふと二階の窓を見ると、あの男がナイフを舐めながら、前と同じように笑みを浮かべてこっちを見ている。

よくここに住んでいて死ななかったなぁと思った。

とその男は後ろを向いて怪談を降りてきた。とっさの出来事なんで、体が言うことを聞かない。

男が迫ってくる。

どんどん迫ってくる。

やっと体が動いた。

男が家を飛び出した。

俺は逃げる。

と、俺の背中に鋭いものが刺さった。服が赤く染まっていく。

朦朧とした意識の中で、その男の方を見た。

男は紙を持っている。

そこには、

「You soon died.(貴方は間もなく死にました。)」

と書かれていた。そして俺は息絶えた。

怖い話投稿:ホラーテラー エナジーさん  

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