高校時代の同級生(男子)の話。学校からの帰宅中に激しい便意を催し、必死で我慢しながら家に着いた。
トイレのドアを勢いよく閉めて、漸く用を足すことが出来た。危ないところだった等と思いながらトイレから出て来ると、兄に文句を言われた。
「なんでトイレのドアを二回も勢いよく閉めるんだよ。バタン!と閉めるからうるさいなあと思っていたら、一分ぐらいして、もう一度閉めただろう? どうしてわざわざ開けて閉め直すんだ?」
そんなことはしていない。早くトイレに行きたいという思いが強過ぎて、自分の生霊が一足先に帰宅したのか。確かめたくてもその方法を知らない。
怖い話投稿:ホラーテラー テッコさん
作者怖話