短編2
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防空壕

私の実家の近くの防空壕の話をしようと思います。

私が小学生の時、通学路に2つほど防空壕がありました。

その防空壕にはいくつか噂がありました。

まず1つ目が、ある2人の友達がいつも通りに下校していると、その防空壕から何を言っているかは分からないが、うめき声が聞こえたらしいです。

そして2つ目が、私が小学生の頃はもうすでに終戦から何十年も経つというのに人骨があるという噂でした。

ある日、私はその2つの噂を信じていなかったのでAという友達とその防空壕の中へ確かめに行ったんです。

いつもの下校途中にあるので特別なルートも通る事なく防空壕に着きました。

外から見るには慣れているせいか不思議な事など何も起きませんでした。

しかし、入り口の穴の正面に立った時に体中に寒気みたいなのが走り、鳥肌が立ちました。

私は若干びびってAにやっぱりやめようかと聞いたんですが、Aは度胸があるようでびびってはいるが引き返す事はしなかった。

仕方なく私も恐る恐る中に入りました。

防空壕の中はひんやりと冷たくとても乾燥していました。

入り口の穴に近い所は少し夕日が入るんですが、ちょっとでも中に入ると真っ暗でした。

中に入って五分も経たない内にある異変が起きました。

喋り声ではないんですが確かに「ヴ、ヴ-!!」とうめき声が聞こえたんです。

これはさすがに二人ともびびって外に走って逃げようとしました。

しかし、Aはすんなり出れたのですが私は何かにつまづきこけてしまったんです。

何がなんだか分からなくなりすぐに起き上がり外に飛び出しました。

しばらく私とAは走り防空壕から離れた所で休憩しつつ話合いました。

するとAが不思議な事を言うんです。

「俺が先に出てお前がこけた時にはっきりじゃないけど見えたんだ。」

「えっ?何が?」

「お前の足首に手みたいなのが見えたんだよ。」

私は体中に汗が吹き出し今にも腰が抜けるかというぐらいびびってた。

しかし私はその話を聞いた時にある事を考えていました。

あの防空壕には戦闘機などから落ちてくる爆弾がひどく、外に出れないまま食料が尽き、飢えて死んでいった人達の亡霊が外に出して欲しかったのかなぁと。

結局人骨は確認できなかったがもしかしてつまづいたある物とはただの木くずだったか人骨かは定かではない…

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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