短編2
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同窓会

あの日は中学のときの同窓会だった

俺は中学を卒業したあと親の仕事の都合で遠くに引っ越してしまったから、こいつらと合うのは10年ぶり近くになる

中学の時は楽しかったなぁ…

何の心配もなく毎日馬鹿やって…

もちろん嫌なこともたくさんあったが、あまり苦にならなかった

クラスで浮いてたとき声をかけてくれた拓也

部活で顧問に怒られたときに慰めてくれた翔

毎日一緒にいた和哉

そして…

俺が好きだった彩華。

みんな顔は大人びたけど性格は成長してない

彩華はまた綺麗になった

さっき女子と話してるのを盗み聞きしたら、恋人はいないみたいだ

あとでメアド聞いてみるかな…

まぁ今は飲むか!!

そのあとの二次会も終わり、みんなできあがってしまっていた

帰る途中にあった公園

ちょっと寄ってみない?

誰となしにそんなことになった

しばらくブランコやシーソーで遊んでいたら、

『みんなー! ちょっとこっち来いよ!!』

と拓也の声がした

『なんだよ?』とみんなが寄ると、拓也は笑顔で近くの木を指差した

見るとロープとその下にある足場みたいなもの

これって…

『おいおいこれって首吊りの…』

『だよな!?なんか公園にあるって面白くね!?』

男子はなんか楽しそうだし、女子は『こわ~い』なんて言ってる

拓也と翔に至っては首をロープにかけて写真をとりあっている

『俺らもとろうぜ!!』

和哉に肩を叩かれた

いつもなら決してやらないが、その日は酒の勢いもあった

和哉の写真が撮り終わり、俺の番

台に上り首を通す

カメラを構えるみんなのなかに綾香もいる

あ~やっぱり可愛いなぁ…

そんなことを考えてると、急に足場が消えた

吊られたまま振り返ると翔が笑っていた

冗談だと思い思いっきり苦しそうな顔をする

みんなのフラッシュが光る

そろそろ苦しいと顔で合図するが、翔は笑いながら行ってしまった

笑顔が消える

みんなのほうを見ると、みんな笑いながら去っていく

おい待ってくれよ!!

冗談だろ!?

必死に外そうとしていると和哉と目があった

笑顔の和哉の口が動く

‘シネ’

そうかやっぱりお前らは俺のこと…

そこまで考えて俺の思考は停止した

怖い話投稿:ホラーテラー Nさん  

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