中編3
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さよなら先生

この話は中学一年の時に同級生の田中から聞いた話。

田中はちょっと変わった奴で漫画オタクみたいな感じでいつも俺に地獄先生ぬ〜べ〜?だったと思うが薦めてきてた。

で学校から徒歩で帰宅中に田中が話してくれたんだが、田中は小学六年の時に転校してきたのでこれは田中が五年生の時の転校してくる前の話。

五年生の夏の真っ盛り、気温は三十度をこえていた体育の授業中だったらしい。

田中は体育が苦手で暑い時は仮病をつかい木陰で休んでた時に初めて見たそうだ。

授業中に整列、前にならへ、右むけ右、休め、回れ右......

一人多い?

休んでるのは自分ひとりなのにクラスメイト全員35人いる..........

よく見ると整列してるのに列を乱してる奴がいる

....クラスメイトの安田の隣にひっつくようにして知らない子がいた....

....誰も気付いてない.....

それから田中は暫くのあいだ安田を観察してたみたいで見える時と見えない時がある事と見えた時は少しずつではあるが安田との距離が離れていること。

そして...体育の時よりも口の回りが赤くなっていること

初めて見えた頃から一ヶ月程たち殆ど見かけなくなった時に廊下で安田とすれ違った時.......

「タラシネィ」......「タラシネィ」.....かすれるような声で聞こえたらしい。

その日、帰り道に安田は変質者に襲われ亡くなったそうだ。

田中は凄いだろう!俺には幽霊が見えるんだ!と興奮しながら喋っていた。

興味の無かった俺は作り話か漫画の話だろうと聞き流していた。

中学三年の夏、俺はクラブ活動も引退し高校受験の為に自宅で勉強中だった。

中学二年から三年は田中は帰宅部だし俺はクラブ活動ばかりだったのでかなり疎遠になっていたんだが田中からの電話で呼び出された。

近所の公園で待っていると、田中は顔面蒼白でやってきた。

田中「....どうしよう...見えたんだ......僕の後ろに安田がいるんだ。」

田中「.......少しずつ離れていくのに声だけは大きくなるんだ....」

俺「落ち着けよ、なにいってるかわけわかんねーよ。」

田中「...分かるんだ...タラシネィ.....タラシネィ.....命の雫を......垂らしねぃ.......垂ら死ねぃ.......」

俺「...考えすぎじゃねーのか?漫画ばっか読まずに勉強しろよな。」

俺の話も聞かずに虚ろな表情で去って行く...........田中の姿を見たのはそれが最後だった。

自殺だったよ......受験ノイローゼでの飛び降りだった..

俺は今、高校卒業した後、大学で教師目指して奮闘中だよ。本当に小学生と向き合うのは難しいよ!

研修生として教壇に立ってるんだが自由奔放に動き回るしPTAもうるさいし、感情のまま言いたい放題!

この間なんか「先生、隣にいるの誰?」......だってさ!

ノイローゼになりそうだ.....

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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