短編2
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自己解析『金縛り』

これから話す事は、実際に俺自身が体験したものだ

ある日の夜、俺は金縛りに遭遇した。手を動かそうにも動かない、足も手と同様に動く気配が無い…

突然、耳鳴りに襲われる。その耳鳴りは、赤子の泣き声に姿を変え、痛い程に響き渡った…

俺は声を出そうと必死になる…が、声が出ない。

喉が焼ける様に痛い

この現象が10分程続く

金縛りが解ける。俺は初心霊体験を“恐怖”という感情で飾った。

この話しの書き方からして、これを機に様々な心霊体験をして行く…こう読み取れるだろうが、残念な事に俺はこれ以降心霊体験と呼べる様な体験はしていないだろう。

本題に入ろう。この話しのタイトルが表している様に、俺は初心霊体験後、金縛りについて考えてみた…結果、全ての現象が『思えた』だけだったのではないか?単なる思い込みというやつだ。

こう疑問に思った俺はその日の夜、ちょっとした実験をしてみる事にした。まず仰向けの体制で寝る。その後、身体の力が抜けていくイメージをする。そして何も考えない…この何も考えない、というのは簡単に言えば自ら思考せずに、目を瞑って浮かんできたイメージに身を委ねる…つまりは、夢を見ている感覚に似ている、こんな感じだ。

…成功だ。金縛りに遭遇した時と同じような状況を作り出せた。

翌日、この結果を踏まえて俺はこう結論付けた。

金縛りは…存在する

金縛りとは思い込みでは無い

今の実験段階では、どちらかというと『金縛り』というよりも、仮睡眠状態を作り出した可能性が高いからだ。

実際…金縛りなど存在しない、という思い込みをしているだけであって、本当はずっと金縛りにかかっていた…のかもしれないな(笑)

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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