短編1
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『襲撃計画』

とある山奥の病院の廃墟にて。

夜も更け、フクロウの声が闇と静けさを引き立たせる。

霊が出てもおかしくない、この廃病院の一室から男達の声が聞こえてくる。

「わかったか?各自、この計画をもう一度シュミレーションしろ。

プランBとCも頭ん中、叩き込んでおけ!

確かに、前回の銀行襲撃は失敗に終わった。

残念ながら、チームの頭脳だったリーダーは、あの世にいる。

しかーし、だ!

時間はかかったが、リーダー無しでも、俺たちだけでここまでの計画を立てることができた。

しかも、俺たちは実行する能力は全員一流の者ばかりだ。

殺し屋ジョー、ピッキングのベン、ハッカーのポール、元レーサーのキム、変装のプロのマーク、そして元特殊部隊の俺だ。

運のいいことに、今回のお宝は今までとは訳が違う!

なんつっても、不老長寿の薬だからな。

あの金庫にそんなモノまで眠っているとはなぁ。

リーダーもあの世でびっくりするだろうなぁ!

ガッハッハッハァ!!!」

男達の笑いが建物全体に響き渡る。

殺し屋ジョーが言った。

「後は、どうやって、あの世に生き返るか、だな!」

再び、辺りは静寂に包まれた……。

怖い話投稿:ホラーテラー ソウさん  

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