短編2
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待合室

待合室のイスに座っている

他の患者さんはみんな生気が感じられない

いつも見る夢

目覚めた僕は病室のベッドの上にいます。

命にかかわる病気…という事だけは分かります。

向かいのベッドにはお婆さん。実の孫の様に優しく接してくれるので、僕も実のおばあちゃんみたいに接していました。

時折妊娠中の娘さん夫婦が見舞いに来てるみたいで初孫が楽しみだと話してくれます。

また同じ待合室

呼ばれた人は戻ってこない

ある怖い話しを思い出した

夢から戻るとお婆さんがいない…看護師さんに聞いてみると容体が急変したらしい。とても心配です。

その夜再び同じ夢

ただ今回ひとつ違ったのはお婆さんが居た事

この夢に知ってる人が出てきて初めて恐怖を感じた

「〇〇さん。どうぞ」

お婆さんの名前だ…

呼ばれたお婆さんは受付で何か話している。

話し終えると僕に向かって微笑み、そして奥へと消えていった…

目が覚めると僕は涙を流していました。

お婆さんが亡くなった…

落ち込む僕に病魔が牙を剥きます。後から聞いた話しですが一時危篤状態だったそうです。

薄れゆく意識の中で夢の中へ

待合室

「〇〇さん。こちらへ」

予想はしていたけど実際呼ばれると『生きたい』気持ちが込み上げてくる

「はい、お薬ですよ」

「え??」

「もう通院は必要無いです。よく頑張りましたね。〇〇さんから伝言です」

「私の分まで頑張って生きて。そして心やさしい大人になって下さい」

目が覚めると泣き腫らした両親の顔がありました。

数週間後、僕は無事に退院する事が出来ました。

あれから待合室の夢は一切見なくなりました。

それに代わり時折お婆さんと仲良く会話をする夢を見るようになりました。あの時と同じ優しい笑顔で

怖い話投稿:ホラーテラー G.Wの申し子さん  

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