短編2
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ハルと昔の記憶

今日はハルとの昔話を話させてもらう。

確かオレとハルが友達になったのが中学生の頃…

アイツは転校生で人並み外れた美貌の持ち主で男からはオカマと

女からは嫉妬の目で見られていた

しかしいじめられる理由はそれだけでなく異常な能力のせいでもいじめられていた。

例えば非常に当たる勘

見えない者が見える

そして曰く付きの物のコレクション。

気がつけば誰もハルに近付こうとも接しようともしなかった。

それどころか

罵詈雑言、暴力。

そして教師までもが敵になった…

ある日の席替えの時

オレはハルと隣になった

オレもクラスでは嫌われ者で

教師の考えで嫌われ者を一ヵ所にまとめたのだ。

そこからオレはハルと少しだけ仲良くなっていった…

しかしいじめはエスカレートし、しまいには授業中でも暴力は当たり前になり教師は止めもしない。

いい加減腹が立ち

いじめていたやつらを全員

座っていた椅子でぶん殴った。

さすがに驚いて教師はオレを職員室まで連れてかれ親を呼ばれた。

しかし親に今まであった事を喋り証拠を見せると親は教育委員会がどうのこうのと喚き一切が

不問となった。

職員室から出るとハルが待っていて申し訳なさそうな顔で

ゴメンと謝ってきた。

しかしハルに謝られる道理は無い、むしろお前為じゃなく

腹が立っただけだと言うと

ありがとうと一言言い帰っていった。

そこからは記憶が曖昧だ…

いじめは無くなったが陰口は酷かった。

しかし椅子を手を掛けると逃げていったし、その様は非常に面白く笑えた物であった。

気がつけばハルとは気の知れた仲間になって一緒に色んなバカもやらかしてきた。

そこからハルとは楽しい毎日を送った。

あの日さえ来なければきっとまだ楽しかったのだろう…………。

その話しもいつかしようと思うがそれはまた別の機会に。

怖い話投稿:ホラーテラー ifさん  

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