短編2
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ナルコレプシー

 30歳サラリーマンです。

 

 とある日の、帰宅途中、深夜23:00ごろ。

 信号のない交差点を曲がろうとして、ハンドルを切ったところ、赤いランドセルの女の子を巻き込みそうになりました。

 焦って車から降りて確認しようとしたところ、女の子はおろか、周りには誰ひとりおりませんでした。

 すぐさましゃがみ込んで、前輪の辺りを覗きこみました。すると、電柱のたもとに、プリキュアの鉛筆と消しゴム、そして、小さな花がたむけられていました。

 『………!』

 そういえば、こんな夜中に女の子ひとりが歩いているはずもなく、初めての心霊体験(?)に、ただただドン引きいたしました。

 その後…

 何度か続いたのち、日中の異常な眠気と肌荒れから、病院にかかってしまいました。

 医師の診断結果は『ナルコレプシー』。

症状は、猛烈な眠気と夜間の覚醒、そして幻覚など…。

 取引先の方と商談している時や、大事な会議中であっても、急に意識を失うように眠ってしまったりと、なかなか周囲の理解を得られない、苦しい病気です。

 電車に乗車中、ひと駅乗り過ごし、ハッと気が付いて折り返したら、またふた駅通り過ぎ、端からみれば、

『桃鉄かっ!』

と突っ込みたくなりますが、日常何かと不便の多い疾病であります。

 

 つまらない話をダラダラと申し訳ありませんでしたが、生来チキンな私、何度か見た幻覚症状のうち、『ホンモノ』がいないことを、ただただ祈るばかりです。

 つまらない話を最後までご覧いただき、ありがとうございました。

怖い話投稿:ホラーテラー 佐高☆将棋班さん  

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