短編2
  • 表示切替
  • 使い方

誤爆

※霊的物は皆無。暇な人だけ読んでちょ。

俺が体験した中で、

多分最も怖かった話。

その日の夜、俺は自宅で片想いの女性とメールをしていた。

俺「そういや○○は彼氏とかいんの?(笑)」

○○「え〜、奨汰(俺)は?」

俺「俺はいるわけねぇじゃん(笑)」

○○「そうなんだ〜。私は好きな人ならいるけど…」

そのメールを見た瞬間頭が真っ白に。同時に思考停止し、そのままフリーズ。

失礼な話だが、いるとは思っていなかったのだ。周りを見る限りそんな男もいない(いたら抹殺)。

そうしてフリーズしている内に、友人からメールが来た。

友「聞いて×2!今日かわいい女子と3-3で合コンしたんだけどさー…(ry」

普通なら俺も、

「ウソォ!?俺も誘えや〜」

とかどうのこうの返すが、今は当然そんな気分ではない。

憂さ晴らしも含めて返答した。

俺「知るか。お前のうすっぺらい青春なんぞ知ったこっちゃねえよ。それより聞いてくれ、○○に好きな人がいるんだよ!!その男を今すぐ消してやろうか?っつー話だよあーもう!てかまず○○の可愛さはなんなの!?異常じゃん!!すっげぇストライクだったんだぜ!?あの笑顔を見るとどれだけ荒れ果てた荒野のような俺の心も一瞬でオアシスだっつーの!授業中でも隣で寝てたらシャーペンでつつかれて、あの笑顔で

「コラッ、真面目に聞かにゃあかんぞ〜ぃ。」 だぞ!!

やばい思い出しただけで死にそうだ。この苦しみはお前にはわかるハズがない!!」

そう返信してから十分後、遅いな〜と思っていた友人から返信が。

友「返信遅いよ〜、何してんの?」

…What?

頭の中で最悪な光景が浮かび、色々な汗が吹き出す。

俺「馬鹿言え、長文だがちゃんと返したわ」

友「だから来てないって!」

頼む友よ、『あ、来てたわー。』その一言を言ってくれ。俺は死にそうなんだ。返信したと同時に、新たなメールが届く。その内容が俺に止めをさした。

○○「しょ、奨汰?その…誤爆してるよ?」

その夜、近くにあったロープを使って自殺しようとしていた俺は両親と妹三人がかりで引き止められた。

日本に銃刀法違反があってよかったと思う。机の上に銃があったら間違いなく俺は自分のドタマをぶっ飛ばしていただろう。

終わり。

PS.その一週間後から俺らは付き合い始め、今は結婚して男1人・女1人の幸せな四人家族だ。

怖い話投稿:ホラーテラー ウマシカさん  

Concrete
コメント怖い
0
2
  • コメント
  • 作者の作品
  • タグ