短編2
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『最期のコトバ』

「ちょっとぉ、何時だと思ってんのぉ?早く寝なさい!」

「お兄ちゃん、私にもパソコン貸しててよぉ。」

『わかった、寝るよ。また明日な!』

あ〜、ウザイ。。

母さんと妹が部屋を離れたのを確認し、再び電源を入れた。

この時間は誰にも邪魔されたくはない。

現実とは違い、この世界は無限だ。知りたい情報はすぐわかるし、刺激的な映像も見れる。

そして、気兼ねなく何でも話せる仲間達もいる(本名は知らんが)。

多少辛口な時もあるけど、悩んだ時相談にのってくれて、お陰で自分にも自信を持つことができるようになった。

人間関係にめんどくさくなった僕には、ココは大切な居場所なんだ。

また、アイツ来てるわ。

アイツとは、1ヶ月前からちょくちょく、いつものサイトに来てる奴だ。

将来漫画家になりたいらしく、作品(?)を載せるときもある。

だが、絵も下手クソだし、誤字脱字ばかりで文才もなく、世間知らず。おまけに、学校ではイジメにあってるらしい。

はじめは、アイツのいろんな悩みを聞いてやっていたが、マイナスのオーラっつうの?たまにイライラしてくる。

以前の俺を見てるみたいで、嫌だったんだろうなぁ。

アイツも男なんだから、変われよな!

この日はいつになく、イライラしていた。

このタイミングで、懲りずに投稿したアイツも運のない奴だ。

言葉の暴力っていうのかな、ついつい今までためていたストレスをぶちまけてしまった。

『っつうかさぁ、誤字脱字多いし意味わかんねぇし、才能ないと思うよ』

「ごめん、携帯まだ馴れてなくて。」

『馴れて→慣れて』

「間違えた・・(笑)」

『携帯の問題じゃねぇわ』

「だよね・・。」

『その性格変えろよ、男だろうが。』

「実は、今まで隠してたことがあって・・」

『はっ?』

「女なの。仲間に入りたくて、男の子のほうがみんなも話しやすいって思ったから・・。」

『嘘ついてたんか?まぁええわ、全然どうでもいいし。オマエ、ウザイ。逝ってよし。』

次の日、

妹が自殺していた。

怖い話投稿:ホラーテラー ソウさん  

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