短編2
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ナナシコピペ1

タイトルで分かると思いますがこれはナナシのコピペです。ここに載ってないものを全部載せる予定です。長いですが最後まで読んでもらえると嬉しいです。

あれからどのくらい経つだろう。

失って初めて気付くことがあると、身を持って知ったあの幼かった頃から、随分時間が経った。

知りたくなかった。そんなことは、知らないまま大人になりたかった。

怖かったことも、悲しかったことも、いっしょにいたことすべて、思い出にしてしまいたかった。

「ああ、こんなこともあったね」なんて笑って話せるような、楽しい思い出にしておきたかった。

でも、

それは永久に叶わなくなった。

僕があの時気付いていれば、きみが怯えていたことに気付いていれば、

せめてあのとき、

僕がきみから逃げ出さなければ。

こんな未来はなかったのかも知れない。

僕たちは今も、いっしょに笑っていたのかも知れない。

すべては、後の祭り。

これから僕が書くものは、

かつての僕と、僕の親友の話である。

そして、その親友への懺悔の物語である。

ごめんね。ごめん。ごめんなさい。

なにもしてあげられなくて、なにも気付かなくて、いつもきみに甘えていて、

ごめんなさい。

ちゃんと覚えてるよ。

絶対忘れないよ。

今も、これからも、生まれかわっても。

絶対わすれないから。

そしてもし、また逢えたら今度こそ、あのときできなかったことを、するから。

だからこれからも、きみを親友だと、呼ばせてほしい。

なんと図々しい、でも、心からの僕の願い。 

どこかにいる親友に、届くことを願って、物語りを始めよう。 

怖い話投稿:ホラーテラー アロエさん  

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