中編3
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ラッキーメール

『このメールが届いたあなたはラッキーです。今後あなたには随時ラッキーなニュースが届けられます。あなたの幸せを周りの皆と共有するためにも、このメールをあなたが通う学校の同じクラスの者、最低でも8人に回して下さい。ただし、送ることが出来なければあなたは不幸になってしまいます。。』

午後11時頃、布団に寝転び漫画を読んでいると、こんなメールが届いた。

送り主のアドレスは友人のものだった。

今時チェーンメールかよ…

僕はため息をつきながらメールの文章をスクロールした。

『あと6人。』

最後の文章に若干眉をひそめたが、

馬鹿馬鹿しい。

こんなもんいちいち回す友人もどうかしてるよ。

僕は携帯をパタンと閉じ、何事も無かったように漫画の続きを読み始めた。

ゥ゙−ゥ゙−。

布団の上に置いていた携帯が小さく唸った。

またあのチェーンメールじゃないだろうな。

些かの不愉快さを感じながらも携帯を手に取り、新着メールを開く。

『新着ニュース!32人中あと5人。』

32人。

僕はここでピンときた。

32人とは僕の通う学校の、僕のクラスの人数だ。

しかし、32人中あと5人?どういう意味だ?

しかもこのメール、さっきの友人ではなく全く知らない何者かから送信されている。

僕はこのメールに返信した。

『誰?』

返信が完了して3分くらいでメールが届いた。

送り主はさっきと同じアドレス。

僕はこいつが何者なのか気になっていたので、素早くメールを開いた。

『新着ニュース!32人中あと4人。』

イラッ

僕はカチカチと返信メールを打つ。

『うぜぇ。もうメールしてくんな。』

また3分くらいでメールが届いた。

『新着ニュース!32人中あと3人。』

なんなんだこいつ…からかってるよな。

しかも32人中…の後の数字がひとつずつ減っている。

一体どういう意味なんだ?

僕は段々怖くなってきていた。

…もう気にしないほうが良いかもな。

『新着ニュース!32人中あと2人。』

そう考えている間にもメールは届く。

ああ!なんなんだよ!

僕は意を決して返信を打った。

『どういう意味だよ?全く意味がわかんねえ。』

この返信を送った後、1分くらいでメールが届いた。

『このままではあなたは不幸になってしまいます。あなたの通う学校の同じクラスの者、最低でも8人に最初のラッキーメールを回して下さい。他にラッキーメールを回している者と送信対象者が重複しても構いません。ただし、自分宛は送信対象者として認められませんのでご注意下さい。現在送られているラッキーニュースは、ラッキーメールを8人に無事回しきった者、もしくは回す必要に無くなった者の人数を知らせています。』

なんなんだこいつ。

頭沸いてんのか?

もはや犯罪だろこんなの。

そんな憤りとは裏腹に心臓は妙に早く脈打っていた。

回す必要の無くなった者ってなんだ?不幸になった者か…?

はっ

何ビビってんだろ。

携帯の電源を切り、僕は早いところ寝ることにした。

カチッカチッと紐を引き、電気を消す。

その瞬間だった。

部屋の窓のあたりから確かに聞こえた。

『32人中あと1人。まもなくラッキーニュースを終了します。』

無機質で、平たく低い声だった。

どうやら、僕に不幸が訪れたようだ。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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