中編2
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雄島

俺の地元に東尋坊がある。自殺の名所として有名だが、東尋坊から少し離れた所に雄島と言う島がある。

この島周辺は東尋坊で身を投げた人が潮流によって流れ着く場所。

そして心霊スポットとしても有名な島だ。

島とを繋ぐ赤い橋があり、橋を渡ると島を1周できる遊歩道がある。

右回りに島を回らないとダメで、もし左回りに回ると1周ごとに人が消えて行くと言う噂があったりする。

説明が長くなりましたが、昔この島に肝試しに行った時の体験です。

夜中に俺を含め男4人で行き、島の手前の駐車場に着いたんだが、駐車場から見る赤い橋、なんとなくしか見えない島はもの凄く不気味だった。

霊感なんて全くない俺達は若さもあって橋を渡り始めたが、俺は5メートル程進んだ所で怖さからか妙な圧迫感がして駐車場に戻った。

他の3人は

「このビビり〜」

なんて俺を罵りながらゆっくりと橋を渡って行く。

俺が怖さを覚えたのは、霊感がある人が橋の下を見たら、海面から無数の手が突き出ていて、引っ張られるから行くなと言う話を聞いた事があったからだ。

相変わらず3人は騒ぎながら橋を渡っている。

暗闇でぼんやりとしか見えないが、もう少しで島に着きそうで声も次第に聞こえなくなっていた。

俺は駐車場の橋の手前5メートル位の所に居たんだが、3人の姿が見えなくなると途端に怖くなり、街灯の下に行こうとした。

その時、島の方から

「うおおおおおぉぉぉ〜」

と大声がして振り返ると3人が橋を猛ダッシュで戻って来てる。

なんか出たのか?

俺は突然の大声にビビって身動きが取れずに3人に釘付け。

【後から聞いたら、左回りを始めて少ししたら、遊歩道の脇の草(ススキか葦)が風に揺れた為にビビってパニックになったらしい】

猛ダッシュの3人の最後尾を走ってたAが橋の手前10メートル程の所で転んだ。

戻ってきたBが俺の横で

「何やってんだ鈍臭ぇ〜」

と笑っているがCは違った。

「おい!足!」

Cは転んだAを指差し青ざめている。

立ち上がろうとしてるAをよく見ると、Aの左足には白くボンヤリ見える手が3本まとわり付いていた。

手から肘くらいまでしか見えないが、橋から伸びていた。Bには見えなかったみたいだ。

Aは後ずさりする俺達の様子を見て半泣きになり急いで戻ってき、みんなで慌てて車に乗り込み駐車場を後にした。

少し気持ちも落ち着いた頃、後部席のAが突然騒ぎ出す。

Aのジーパンが左裾が破れているのだ。

爪で引っ掻いたような間隔で10センチ程の4本線で裂けていた。

この後Aに特別なにか起きた訳じゃないけど、マジで怖い体験でした。

長文、駄文すいません。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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