短編2
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Aー2

「見られちゃった」

Aはそう言うと照れたように顔を赤らめ下を向いた。

俺は胸がドキドキした。

それからAと少しずつ話すようになった。

「お前すげえじゃん!Aになんて言ったんだよ。つ〜かあんな奴に深入りしてヤバクネ?」

Bは俺を心配しているみたいだが俺はどんどんAに惹かれていった。

下校時間いつものようにAが鳥と話していた場所に行く。

そこは神社という名ばかりのもので寂れて誰も通らない。

俺は近道になるから通ってるだけ。

あれから毎日ここを通るのが楽しみになっていた。

今日もAは居た。

クスクスと笑っている。

「よぉ!何笑ってんの?」

俺も自然と笑顔が出る。

「鳥さんがね、面白い話を聞かせてくれたの」

「…なんて言ってた?」

クスクス笑いながらAは俺の手を握った。

え!?何だ?何だ?

何だ、この展開!!!

小さな手で俺の手を握ったままAは

「家においでよ」

と言い俺を引っ張って行った。

30分ぐらい歩いただろうか。。

目の前にはばかでかい門。

その奥にはばかでかい家。

こいつとんでもないお嬢だ。

俺は緊張する間もなく手を握られたまま家の中に入って行った。

シーンと静まり独特な香り。

「家の人は?」

「ママは私を産んですぐに死んだ。パパは仕事で毎日遅いの。」

余計なこと言ってしまった…。

Aは気にする様子もなく

「散らかってるけど私の部屋」

と言いながらドアを開けた。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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