みっつの選択 【よっつ目】

短編2
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みっつの選択 【よっつ目】

2分くらい経った時かな、

もう時間感覚なんかはなかったけど、

人の死ぬ時間だからね。

多分2分くらいだろう。

かちゃ、という音がして次のドアが開いた。

左手の方がどうなっているのか、

確認はしなかったし、

したくなかった。

次の部屋に入ると、

今度は右手に地球儀があり、

左手にはまた寝袋があった。

僕は足早に紙切れを拾うと、

そこにはこうあった。

『3つ与えます。

 ひとつ。

  右手の地球儀を壊すこと。

 ふたつ。

  左手の寝袋を撃ち抜くこと。

 みっつ。

  あなたが死ぬこと。

 ひとつめを選べば、

     出口に近付きます

 あなたと左手の人は開放され

   

    その代わり

 世界のどこかに核が落ちます。

 ふたつつめを選べば、

     出口に近付きます。

 その代わり

 左手の人の道は終わりです。

 みっつめを選べば、

     出口に近付きます

    おめでとう、

  あなたの道は終わりです』

思考や感情は、もはや完全に麻痺していた。

僕は半ば機械的に寝袋脇の拳銃を拾い

撃鉄を起こすと、

すぐさま人差し指に力を込めた。

ぱん、と乾いた音がした。

ぱん、ぱん、ぱん、ぱん、ぱん。

リボルバー式の拳銃は6発で空になった。

初めて扱った拳銃は、

コンビニで

買い物するよりも手軽だったよ。

ドアに向かうと、鍵は既に開いていた。

何発目で寝袋が死んだのかは

知りたくもなかった。

最後の部屋は何もない部屋だった。

思わず僕はえっ、と声を漏らしたけど、

ここは出口なのかもしれないと思うと

少し安堵した。

やっと出られる。そう思ってね。

すると再び頭の上から声が聞こえた

『最後の問い。

 

 3人の人間と

 それを除いた全世界の人間。

 そして、君。

  殺すとしたら、

      何を選ぶ』

続く

怖い話投稿:ホラーテラー をわりさん  

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