中編3
  • 表示切替
  • 使い方

守護霊がついていない人

〔私のおじいちゃん〕というタイトルのお話の中で出て来た、霊感のある私の伯母さんから聞いたお話をさせていただきます。

伯母さんがパート勤めをしているお花屋さんに、約四年前まで勤めていたAさん(パートの女性)という人がいました。

Aさんは若くしてできちゃった婚をし、マイホームも建てて二人の子供にも恵まれておりました。

時々家庭の悩みなど伯母さんは相談されたりしていたそうでした。

Aさんには、母方のお祖父さんが守護霊としてついていたそうです。

(伯母さんは霊達の声は聞こえないのですが、脳に送られてくる映像みたいなようにして見えるようで、映像から分析して霊達の思いが伝わるそうです。

その霊感を活かして金儲けをしようとしたり、お金を払うから見て欲しいって人等、お金が絡むと霊感は働かないそうです)

Aさんは職場でも自己中で、気持ちよく挨拶をする時もあれば全くの無視!っていう時もあり、問屋さんや顧客さんからの評判はいまひとつ。

やがてAさんの長男T君(中学生)が、部活中の態度(真面目に練習している人の邪魔をしたりふざけたり)練習メニューについてこれない等に対して度々先輩達から厳しく注意をされ部活が馬鹿らしくなり辞めたがるようになりました。

今までのうっぷんを晴らすかのようにTくんの素行は乱れ、万引き窃盗事件を起こすようになり、強制的に部活を退部させられたそうです。

ある日、葬儀場から祭壇に飾る花の仕事の依頼があり、Aさんが担当しました。T君を厳しく注意してた先輩の一人の、お祖父さんの葬儀だったのでした。

T君が部活を嫌がるようになった先輩の家の葬儀とあって、あろう事かAさんは祭壇の花の中に、

葬儀では使わない縁起のよい花を一本隠し混ぜたそうです。

それから暫くして徐々に、Aさん夫婦の仲も悪くなりはじめたり、

T君の素行もさらに悪くなったり、下の子が原因不明の熱が続いたりとAさんを悩ます事ばかり続き、

伯母さんに相談してきたそうです。

伯母さんが霊視をしてみると、

あれだけハッキリ見えてたAさんの守護霊だったお祖父さんがいなくなってました。そのかわり、怒りに満ちた別のお祖父さんが色濃く見えたそうです。

さらによーくAさんを霊視してみると、ある思念が伯母さんの脳に直接伝わってきました。

葬儀の時、縁起物の花を混ぜられた事によって成仏が出来ず、Aさんの守護霊だったお祖父さんはAさんを守る事に負けたようです。それによってAさんから守護霊が居なくなったそうでした。

不吉な予感がした伯母さんはAさんに全てを話しこういいました。

『正直…守護霊が居なくなっては私にはどうする事も出来ない。とにかく葬儀の時のお祖父さんはかなり怒っています。守護霊の居なくなった今のAさんは大変危険な状態ですよ。とにかく十分に反省をし謝罪して今後の行動に気をつけて!すぐにでもお寺へ行った方がいい。』と助言をしました。

にも関わらずAさんは、なかなか寺へは行かなかったそうです。

そしてとうとう恐れていた事が起きました。

仕事を終えたAさんは帰宅中に、下校途中だった小学校一年生の女の子を車で跳ねてしまいました。

怖くなったAさんは、その場から逃げたそうです。

結局目撃者が車の特徴やナンバーの一部を覚えており、

すぐAさんのとこに警察がきて、

事故から数時間で逮捕となりました。

跳ねられた女の子は頭を強く打っててほぼ即死でした。

事故があって以来Aさんの息子は学校にも行けず引きこもりになり、下の子も隣町の学校に転校したのですが、住まいはそのままだったそうです。

そしてAさん逮捕から三ヶ月後に、T君のタバコの不始末から夜中に火事になり全焼してしまいました。

その後はどうなったのかわからないそうです。

伯母さんは言いました。

『前にテレビで殺人事件のインタビューを受けてた人にも守護霊がいなかったんだけど、数日後そのインタビューを受けてた人が捕まったんよ。守護霊がいないと言う事は、悪い霊が入りやすくなるのよ』

と言ってお茶をすすってました。

怖い話投稿:ホラーテラー Rさん  

Concrete 59189e6fb4d79119a63e92183ffb92aeb8f46031afd97d5db060811ce15c35e6
閲覧数コメント怖い
1,50600
  • コメント
  • 作者の作品
  • タグ