短編1
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蒸し暑い………。

飲食店でバイトをしながら、ワンルームで過ごす20歳の夏。

この日はバイト仲間で焼き肉屋に行き、12時過ぎには自宅に着いた。

暑い…。

私は扇風機のスイッチを入れた。

ぬるい風が当たる…。

まだ暑い……。

風速を【強】にした。

「とりあえず寝られるくらいにはなったか」

一人暮らしをしてからは独り言が増えたな。

朝、バイトが始まる一時間半前に起きるのが私の習慣であった。

この日は8時半に起きた。

「うわっ、網戸閉め忘れた」

足首が凄く痒い。

三カ所も刺されてる。

足首を掻きつつ支度をする。

今日は18時までなので、またバイト仲間で遊びに行った。

「あ~疲れたぁ」

自宅に着く。

暑い………。

毎日この繰り返しで自分の人生が過ぎて行くことに、なんの不安も不満もなく毎日を過ごしていた。

明日も10時からか。

時計を確認すると22時だった。

「寝るかな」

網戸を閉め、扇風機が二時間で止まるようタイマーをセットし、私は床についた。

ピピピピッピピピピッ

「もう朝か……あっ、また網戸閉め忘れた」

案の定また足首を刺されている。

今日は五カ所だ…。

なんで足首を刺すんだっ。

足首は掻くとすぐに痛くなる。

私は網戸を閉め、出勤した…。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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