昔、私が小学生の頃、近所の公園で奇妙な人が現れた。
彼はタンクトップ、白いブリーフ姿で左手にはみそ汁茶碗を、右手にはビニール袋を持っていた。
肝心の顔はキモいし、落ち武者ヘアー。
歯が殆どなく体臭、口臭ともなりきつい。
小学生に片っ端から声を掛けていてかなり危ない人だった。
どう声をかけるかというと
『えのき見たい?』
これに
『見たい』
と答えるとえのきサイズの男性器が無数にびっしり生えた腋の下を見せてくるのだ。
それは毒々しく波うっているらしい。
私は一度、公園内をえのきじじいに追い掛け回された経験があるがあの時、本当に見なくて良かったと思っている。
怖い話投稿:ホラーテラー オジーオズボーンさん
作者怖話