短編1
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死んだ兎

これは私が小学生の頃の話。

隣のクラスの鉄男君からの伝聞である。

当時、鉄男君のクラスでは真っ白な兎のうーちゃんを飼っていた。

クラスみんなで可愛がっていたうーちゃんはある日の朝、冷たくなっていた。

第一発見者である鉄男君は朝からずっと泣いていた。

それを不憫に思った担任の先生は、学校の裏にあるこんもりとした丘にうーちゃんの墓を作りに行こうねと提案した。

勿論、誰も反対する者などおらず、鉄男君がタオルでそっとうーちゃんを包み運んだ。

埋葬場所が決まり、うーちゃんをみんなで土に還した。

その時、遠くから唸り声をあげて走ってくる物体が居た。

『俺の縄張りにはいるなああああああああああああああああ』

えのきじじぃである。

先生は先に逃げるし、クラスは大パニックで命からがら逃げたらしい。

その後、うーちゃんの墓には誰一人近寄れない禁断スポットになってしまった。

怖い話投稿:ホラーテラー オジーオズボーンさん  

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