短編2
  • 表示切替
  • 使い方

『救世主』

花子さんはみんなの人気者です。

今日も花子さんは、公園をお散歩していました。

(コロコロ…)

『花子ちゃーん!ボール取ってぇ!』

ふと見ると、首のない少年が手を振っています。

「えぃ!」

花子さんが蹴った少年の首は、木の枝にひっかかってしまいました。

『へたくそぉ!』

少年の首は木の上でゲラゲラ笑っています。

「朝になっちゃう。そろそろ帰ろうっと。」

花子さんは学校に向かいます。

「あれっ?」

さっきから、誰かがついてきています。

『ドゴッ!!』

音がしたと同時に、花子さんは倒れてしまいました。

ふと見ると、お腹の辺りがポッカリと穴が開いていました。

何者かが、花子さんを見下ろしています。

その手には、髪を鷲掴みにされた泣きそうな少年の首がぶら下がっていました。

「貴様ぁぁぁぁ!!」

花子さんはランドセルの横に差してあった2本の手斧を両手に持ち、飛びかかります。

『ドゴッ!ドゴッ!』

花子さんの両腕は、もげてしまいました。

でも花子さんは負けません。

そのまま、相手の喉元に噛みつきます。

「うらぁーー!!」

相手が怯(ひる)んだと同時に、体に両足を絡ませ、喰いちぎりました。

それでも、相手には致命傷にはならなかったようです。

『ア゙…ア゙ア゙ア゙…。』

少年の首を放り投げると、、声にならない叫び声をあげながら逃げ出しました。

「待てコラァァ!!」

公園まで追い詰めましたが、一瞬の光と共に消えていきました。

「チッ!外道が…。」

その頃、宇宙船では…

『コノ星ノ生物ハ危険ダ。戦闘能力ガ非常ニ高イ。スグニ報告セネバ…』

その時、通信が入りました。

「……私、メリーさん。すぐあなたの近くに行くわ。」

自爆装置が勝手に作動して、宇宙船は一瞬で宇宙の藻屑(もくず)になりました。

こうして、地球は二人の少女達の活躍によって守られたのです。

怖い話投稿:ホラーテラー ソウさん  

Concrete
コメント怖い
00
  • コメント
  • 作者の作品
  • タグ