中編4
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嫌いな数字 2

昨日のあの娘が居ると思うと憂鬱で行きたくない病が発病しかけてました。

でもそんな理由で休むのも嫌だったので、今日はあの娘の事は無視すると決め家を出ました。

俺は時間には少し几帳面なのでかなり早く店に着いてしまい休憩室で携帯を弄ってました。

仕事が始まる十分くらい前になり他のバイトの人達が入ってきました。

その中の二人が話しかけてきました。

昨日さ話してた娘って知り合い?

俺は、いや知らないけど。と答えました。

えーと、あの娘ちょっと変だから関わらない方がいいよ。

なんか言ってること気持ち悪いよね?

無視した方がいいよ。

貴重なアドバイスを頂き、どうもと言いました。2人は近くに座りお喋りしてました。

仕事が始まる一分前になってもあの娘が来ません。

来ないんだと思いラッキーと思っていると時間ピッタリに入ってきました。

はぁやっぱ来るよね…

そう考えていると、その娘は俺の横の椅子に座りました。

近くに居たさっきの二人も微妙な表情。

さっきのアドバイスを活かしたかったんですが、真横に来られては無理。

仕方なく、こんにちは。

なにも反応なし。

無視ですか。

なんか喋れよと思っていると責任者の方が入ってきました。

そして仕事は三班に別れて作業をするとの事で近くに居るという理由で俺と横の娘、アドバイスをくれた女の子二人という班分けに。

ある意味ハーレムにはなりましたが

超帰りたい…

他の二人も俺と同じく帰りたそうな顔。

そんな微妙な雰囲気のまま仕事が始まりました。

段ボールの中に入っている物と個数をチェックし指定された場所まで運ぶ簡単な仕事です。

俺達三人は黙々と作業をこなす中、一人だけ動かない人がいます。

黙って見ているだけで動こうとしない。

まぁ邪魔しなきゃいいかと放っておきました。

黙って突っ立っているのが目立ったのか係の人がきて注意されました。

仲間外れとかしないでちゃんと仕事してください。

え?いやそんなんじゃなくてと言いましたが聞いてはもらえず、真面目に仕事してくださいと怒られました。

注意されてる間、その娘はクスクス笑っていてカチンときました。

でも揉めるのも嫌なので努めて普通に一緒にやろうと言ったのですが無視。

他の二人もイライラしてたと思いますが普通に話しかけましたが、完全に無視。

また注意されるのも嫌なので三人で説得したけどクスクスと笑うだけ。

一人がキレました。

お前キモいんだよ。なんでお前のせいでうちらが怒られてんだよ。

仕事しないなら帰れよ。

その娘は笑うのを止めない。

ここ最悪だよね。

凄い。

だから私は動かない。

どんな言い訳だよと誰も何も言えませんでした。

何も言わないのをどう勘違いしたのか逆ギレされました。

あんた達はなんで平気なの?

もしかして馬鹿なの?

あんた達さっきから狙われてるのに…

私も危ないから気をつけてくれないかな…

ほら、そこ気をつけて…

その瞬間に蛍光灯が点滅しました。

ほらね…

クスクスと笑うその娘。

チカチカと点滅する光。

固まる俺達三人。

あそこ見て…

笑いながら指を差しました。

その先を眼で追うと盛り塩があり、?と思いました。

ほら、あそこも…

あっちにも…

あんなとこにもある…

よく見ると、あちこちに盛り塩があります。

気付かなかったのが不思議でした。

なんなんだよ、こことこの娘は?

三人とも黙って盛り塩を眺めていたら、また係の人に怒られ作業を再開しました。

その娘は係の人が居なくなると盛り塩の所に行き何かをしてましたが気にせずに作業をしてました。

少しして戻ってきたその娘は相変わらず仕事をせずに爪を噛みながら突っ立っているだけ。

チェックが終わった段ボールを指定された場所に運んだ時に盛り塩が目に入り驚きました。

それはぐちゃぐちゃに掻き回され赤く染まっていました。

ゾッとしてすぐに犯人が解りその娘の方を見ると何故か笑顔。

意味が解らない。

激しく帰りたい。

その娘は口に人差し指を宛てて、しーっとジェスチャー。

その先も怒られる、その娘が盛り塩の所に行くを三回繰り返しました。

ただ、嫌だったのが運ぶ先が盛り塩のある場所ばかり。

もちろん、ぐちゃぐちゃで赤く染まってる。

他の二人も犯人が解ってるのでかなり嫌な顔をしてました。

仕事も終わりかけた頃にドン!カラカラ。とぶつかるような音がしました。

ただ、音がする寸前にぼそりと声が聞こえました。

あーあ、やっちゃった…

他の班の人が転んだみたいです。

カラカラカラと盛り塩をしていた皿が転がり俺の足元で止まり最後にカランと音を立て止まりました。

皿を見た瞬間にあの娘がと思い見てみると、さっきと同じように口に人差し指を宛てています。

周りの話しを聞いてみると、転んだ人は何かに引っ張られてつまづいて転んだという事でした。

転んでた人は頭でも打ったのか血を流しながら呻いています。

そうこうしてる内に係の人と救急の人達が来て運ばれて行きました。

その様子をクスクス笑いながら見ていたあの娘がぽつりと言いました。

あーあ、混ざっちゃった…♪

やけに楽しそうに聞こえました。

何がと思うとその娘は下を指差している。

見てみるとさっきの皿があり、さらに赤くなっていました。

混ざったって?

さっきの人の血が?

せっかく4だったのにね…人の仕事の邪魔して…

お前の仕事は一体なんなんだよ、仕事なんて何もしてねえよ。

帰りたさMAXでした。

願いが通じ、一騒動あったためすぐに解散という事になりました。

係の人が話してる間、あの娘は笑いながら皿を掻き回していました。

気味が悪く即効で店を出ました。

つづく

怖い話投稿:ホラーテラー 鍵仁さん  

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