短編2
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友人のおばあちゃん

この話は友人がおばあちゃんに聞いた話です。

その友人のおばあちゃんが小学生だった頃の話。

その頃はまだ第二次世界大戦が続いていた20世紀前半、当時食べ物に飢えている人が何人もいました。

おばあちゃんのクラスにNクンという友達がいたんですが、ある日おばあちゃんに泣きながらこう言ったらしいです。

「僕の太郎が僕の犬が!!」その話に戸惑いながらも「どうしたの?」とおばあちゃんはN君に聞きました。

するとNくんは「太郎がママに食べられたんだ!!」と言いました。

友人のおばあちゃんは太郎と遊んだ事があるからか、かんかんに怒ってN君のお母さんの所へN君と一緒に行きました。

すると。

玄関の中から誰かの叫ぶ声がするのです。

「おなかすいたー!おなかすいたー!」それはN君のお母さんの声でした。

Nくんは「早く中に入って!!」と強くおばあちゃんに言いました。

状況がよく分からなかったおばあちゃんはとっさにその場から立ち去りました。

 そして次の日からN君は学校に来なくなりました。

心配になったおばあちゃんはN君の家まで行きました。

そして玄関で「Nくんー!」と叫びました。

するとNくんのお母さんの声がして「Nならもう食べたー!」と叫び声が聞こえました。

正義感の強いおばあちゃんもさすがに逃げました。

 ・・その話を僕は聞いたあとでひとつ疑問に思いました。

なぜN君はおばあちゃんを中に入れようとしたのか。

もしかしてお母さんに食べさせようとしたのではないかと僕は思います。

友人のおばあちゃん。

食べられなくて良かった。

だって食われてたらその友人いなかったのですから。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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