中編4
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同一人物?

中学3年生の秋か冬の事だったと思います。

両親は既に床に就いた夜中、私は1人でリビングでTVを観ていました。一時してお腹が空いてきたので、お菓子を求めてキッチンへ。

〜簡単な間取り〜

 ┏━━━━━━━━━┓

引╂│       │╂勝

き┃│   キッチン└┃手

戸┃│  └─────┃口

 ┃┤  ダイニング ┃

 ┃│  &リビング ┃

 ┃│   ↓    ┃

 ┗━━━━━━━━━┛

玄関ホールからの引き戸を入ると、正面にガラス張りの勝手口が見えます。

お菓子のゴミを捨てようと、勝手口の前にあるゴミ箱へ。

リビングへ戻ろうと顔を上げると、勝手口のガラスに反射した自分…の奥にもう1人。引き戸の前に、髪の長い、ワンピースだかドレスだかを着ている女性が立ってる。少し荒れた外見で、全体に黒い靄がかかっています。

理解が出来ずに一時停止した後、ハッと後ろを振り返ったけど誰も居ません。けどガラスには確かに反射している。思わず何回も確認しちゃいました。

ふと目の前にある時計を見ると2:00過ぎ。

実際にその場に居ないとしても、こう姿が見えちゃ居るのと同じ。そこを通るのが怖くて、動けずにいました。

女性は動くわけでもなく、ただこちらを見ています。

何分経ったかは見ていませんが、動かずに怖い思いをするだけなのは耐えられなくなり、意を決してリビングに行きました。ダッシュで行くと曲がる時に大回りしそうだったので、引き戸を凝視したままできるだけキッチン側に寄ってコソコソ行きましたw

何とも無かったのですが怖さは消えず、夜通しTVやビデオを観て気持ちを切り替えようとしてました。

次の日学校に行き、班の子と喋っている時に「昨日の夜変なものを見た」と言うと、幼馴染みが「私も」と言ってきました。変な事って日常に溢れてるんだなと思い話しを進めていると、

私「また夜中起きててさ、」

幼「私も遅くまで勉強してて」

私「丑三つ時?で怖さ増した」

幼「やっぱ2:00ってなんかあるのかな」

もしかして同じタイミング?とその場が軽く盛り上がり、女性という事も同じだったので、友人の「他にも一致したら凄くない?」の言葉からそれぞれ紙に特徴を書く事になりました。口で言ってると話に乗っかっているだけかもしれないので。

そしていざ照らし合わせてみると、重なる点ばかり。

幼馴染みは自室で勉強をしていたそうです。

一息つこうと机を離れようとしたところ、部屋の端に少し透けた女性が居た。ビックリして思わず目を逸らし、疲れと眠気からか…と眼鏡を外して改めて見るとやっぱり何も居ない。

少し休んだ後、時計を見ると2:00になるほんの前。また机に向かう為に眼鏡をかけると、視界の端にやっぱり居る。視線を向けると、ただ立って自分を見詰めてる女性。

咄嗟に眼鏡を外し、電気も全てほったらかしにして親の元へいったそうです。

お尻を過ぎる程の長い髪の女性、ドレスのような膨らみのある服、動かずただ見つめてくる目、黒い靄、ガラス等を通してしか見えない…。

時間は幼馴染みの方が5〜10分早かったようです。

過去にうちの霊障を彼女が持ち帰った事もあり、何か繋がってたのかと賑わいました。

しかしその後は何も無く、平凡な日常…。

そんな不思議な体験から2、3年が経った高校生の夏。

姉が友人と馴染みの居酒屋に行くと言うので着いていきました。席はもちろんカウンターで、店員含めワイワイしてました。

そして季節柄、話題は怖い話へ。

私もいくつか話した後、「幼馴染みと別々の場所で同じ幽霊を見た事がある」と話し始めようとしたら、今まで聞き手だった姉が「そういえば1回だけ見た事ある。夢だったらダサいけど」と割って話し始めました。

〜姉視点〜

まだ前の家(同じ敷地に建て直しました)の時、部屋で昼寝をしていた。

ぼんやり目が覚めたら、閉めた筈のドアが開いていて、廊下に見知らぬ女性がこちらを見詰めたまま立っていた。

ビックリして完全に目が覚めたけど、なんで居るのか意味が解らない。お客さんでも無いし、何より黒い靄がかかってて気持ち悪い感じがする。何かしてくるわけでもなく、ただ無機質に見つめられて逆に怖い。

布団を被って見ないようにしてる間にまた寝てて、起きたら何も無かった。

タイミング良くこんな話をされたので怖くなり、もっと女性の特徴を聞いてみました。

するとやっぱり数年前に私達が見た、今話そうとしていたあの女性を思い描けます。

ただ1つだけ違うのは、姉はガラス等は無く直接見ているという点です。年月が経ち、弱まったのでしょうか?

何より本当に同じ方なのでしょうか。だったら何故?

それとも全員、想像の産物だったのでしょうか。

そして姉が何故バッチリなタイミングで思い出し、割ってまで話し始めたのかw

煮え切らない感じですが、この不思議な体験はこれで終わりです。

長文お読み頂きありがとうございました。

怖い話投稿:ホラーテラー 小羽さん  

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