短編2
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昨日の話

僕の友達の

Aはかなりの

チャレンジャー。

先日はチャリで

車道に飛び出し

車をギリギリの所で

回避した。

そして昨日は…

「なぁミサキ。」

「あ?」

「少し…付き合ってくんね?」

暇な自分は

素直に頷いた。

どうせまた

くだらないことに

挑戦するんだろーな

なんて思いながら

Aに着いていった。

しばらく歩いて

僕は到着した場所に

目を疑った。

「ちょっ…」

「俺、これから発狂しようと思うw」

思うw

じゃねぇよ。

しかも

墓地でかよ

無理に決まってる。

「やめとけ」

「良いじゃん!」

「お前少し調子乗りすぎなんだよ。」

そう僕が返した時には

Aは居なかった。

僕は嫌な予感がして

探し回った。

あいつは何をしでかすか解らない。

もし万が一のことがあれば…

その時はいっそ

他人のふりでもしちまおうか…

そう思った矢先

いきなりAが

墓の間からにょきっと

現れた。

「おい!かくれんぼしてないでさっさと出てこい!」

僕は少し声を張って言った。

するとAは

こう言った。

「憎い…憎い…」

まるで

別の男が言っているかのよう。

僕は少し後ずさった。

「今のうのうと生きている人間が憎い…」

そう言って

Aはいきなり僕に飛びかかって来た。

「ちょっと!A!何寝ぼけてんだよ!」

僕がAを引き剥がそうとしても

全くAは引き下がってくれない。

むしろ

殺人意欲を剥き出しにしている。

僕は

友達に殺されるかも

そう思って

抵抗をやめた時

強い風が吹き

僕の耳元で誰かが囁いた。

「頭を思い切り叩きなさい。」

僕は言われるがまま

夢中で叩き

痛がっているAをよそに

走りまくった。

ずいぶん走って

墓地を抜けると

そこには

Aが立っていた。

僕は唖然とした。

「ミサキ…どうしたんだ?」

「お前こそ…大丈夫か?」

気が動転してる僕は

少し変な質問で返してしまった。

するとAは笑って

「いやぁ…ミサキが1人で墓地に来るなんてなw」

……じゃあ

あのAは一体誰だったんだ?

僕は誰に着いていったんだ?

耳元で囁いたのは?

全てワケが分からなくなった僕は

その場に倒れてしまった。

怖い話投稿:ホラーテラー ミサキさん  

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