短編2
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怖いもの知らずも程々に

友達のJは幽霊が出てもグロい姿じゃなければ怖くないと豪語する強者だった。 

しかしそんなJに 

「幽霊は見た目問わずヤバいわ」と言わせた事がある 

夏場暇潰しに頻繁に友達数人と心霊スポット巡りをしていた、当然幽霊を見る訳でも無く本当の暇潰しとなっていたのだがある廃館に行った時に事は起きた。

荒れた廃館の中を散策して「また何も起こらないな」と言い帰りかけた時に何か落ちてるのに気付いた。 拾い上げてみるとシルバーのアクセサリーでJの好みなデザインだったらしくあろう事かそれを持ち帰ったらしい。

帰って寝る頃に皆さん(俺も予想できた)の予想通り幽霊が現れた、しかし姿がどこにでも居るような30手前位に見える男だったので物怖じせずJは言った 

「何?俺あんたみたいな人知らないし恨み買った覚えもないから出て来られても困るんだけど」

俺は話を聞きながらある意味お前無敵だなと感心したね 

幽霊は何も言わずJを指さしてすぐに消えたらしい、Jはその後気にする事も無く普通に寝た、ところが!眠りにつくと直ぐに首を絞められて苦しくて起きた、何事かと辺りを見るとさっきの幽霊が笑ってやがる、頭にきたJは物理的に殴りかかった! 

だが当然拳は空を切る、その日Jは寝ずに過ごし翌日仕事の昼休憩に仮眠を取ると寝ると同時に首を絞められて起こされる、それから朝昼晩問わず寝れば首を絞められて起こされるのでまったく寝ずのまま3日が過ぎた時に流石のJも 

「このままでは身がもたない」と思ったらしく知り合いの紹介で寺の住職に会うやいなや 

「お前さん何をしてそんなに怒らしたんじゃ!」と言われ何の事か解らないJは???な状況、住職が言うには

「お前さんのすぐ後ろで隙あらば首を絞めようとしてる霊が居る」との事。 

しかし力が弱いので無防備に寝てる時しか手がだせないらしい、しかし弱いながらに髪が逆立つ程に怒っているとの事。 

力の弱い霊だから住職に簡単に払ってもらえたみたいだがそれ以来幽霊も馬鹿に出来ないと思ったらしい。 

最後にJはこう言った 

「ダルシム(投稿者)も幽霊殴ったりや馬鹿にしたらあかんで」 

そんな事しねぇよってちゃんと突っ込みは入れましたよ。

因みにシルバーのアクセサリーはその幽霊ので憑かれた原因はそれを持ち帰った事ですが怒ったのはやはりJの言動や行動だそうです。

皆さんも勇気ある行動は結構ですが程々にして下さいね。

怖い話投稿:ホラーテラー ヨガファイアさん  

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