短編2
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水子

初めまして 

何時も拝見しています。

あまり怖くはないですが

実話です。

私は三姉妹の長女です。

今回は次女が関わった話しを投稿します。 

今から二十数年前の事です。

次女は私と6つ歳が離れていたので小学生の頃は

保育園の迎えは私の担当

でした。

帰る道には幾つかのお地蔵様があり妹はよく手を合わせていました。 

我が家は三姉妹が川の字で寝ていたのですがある晩といっても夜中に妹の笑い声で私は目が覚めました。

妹を見ると木の積み木で遊んでいます。

私はこんな夜中にと思い話しかけました。

「なんで今頃積み木で遊んでるの?」

と聞くと

「お兄ちゃんが遊びんでくれてるの。」

と普通に返してきました。私は眠たいのが勝ってそのまま爆睡。次の日の朝、母に夜中の出来事を報告すると慌て何処かに電話をし拝み屋さん(木野山様)という所に連れていかれました。

夜中の出来事や妹の言った言葉また妹にもいろいろ聞いてから祈祷開始。

終わって出た言葉は 

「私と妹の間に一人男の子を流産していませんか?

その子が供養もしないまま放置されていて死んだ土地で成長しています。黄色の帽子に黒の学生服を着て顔は妹にうり二つの目がくりっとしているお子さんですよ。」

と言われて母は号泣。

その子が着ている制服は 確かに流産したところの規定の制服だったらしいのです。そして供養も忘れ日々の生活に追われて毎日過ごしている母を見て恨みつらみを言うのではなく自分と同じように寂しい思いをしている妹を気にかけて遊んであげていたと言うのです。母は悪い事をしたと心から思ったらしくその日から毎日欠かさずお経をあげています。そして母が一番驚いたのは水子は成長するという事。 

私も今三十代後半になり子供にも恵まれていますが 皆さんも何処かに気にとめて下さい。水子は死んだから成長しないではなく成長している事を。そしてみんなを見守っている事を。

怖くなくてすみません。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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