短編2
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ほ…ホ…?

僕が普通に道を歩いていると

男とすれ違った。

僕は別に気にすること無く目的地(Aんち)

まで向かう。

しばらくすたこら歩いていると

また男とすれ違った。

僕はびっくりして

相手に気付かれないように

振り向くと

そいつはさっきの男だった。

さすがに少し気持ち悪くなって

僕は歩調を早めた。

男は季節はずれな

長いコートを着ていたので

かなり目立っていた。

ひたすら

早歩きでAんちに向かう。

…後ろから

足音がかすかに聞こえて来る。

全身から汗が噴き出し

振り返らずに

さらに歩調を早める。

すると

後ろの足音も

同じスピードに。

こりゃヤバい

そう思った僕は

ついに(?)走ろうとした。

誰かに思いっきり腕を掴まれた。

僕はそのまま

誰かの胸の中に収まった。

「君…可愛いね。」

!?

声は男だ。

それに…

長いコート着てやんの!!!!

「名前何て言うの?」

長いコートの男は

何故か僕を抱き締める。

うわぁぁあぁ

やべー…

こりゃマズい

僕はそいつの手を払いのけようとするも

相手の力が強すぎて

失敗に終わる。

生憎

僕はそんな趣味は全く無い。

「ちょっ…離して下さい!急いでるんです!」

そう叫ぶようにして言った。

だが男は一向に諦めない。

「君…名前は?」

「マイケルジャクソン」

僕はそう返して

男の足を踏んだ後

思いっきり臑蹴って

走ってAんちまで直行した。

死ぬ思いをしながら

Aんちのチャイムを連打したら

寝癖たっぷりなAが

平和な顔で

「遅かったなw」

なんて言って笑ってる。

僕はそんなAに

引きつり笑いで返し

さっきの出来事を話した。

「そいつ…ホモなんだよな。」

「ほ…ホ?」

「俺んちの近くに住んでてさ、Nさんって言うんだけど。」

「それで?」

この言葉を言って

僕は心底後悔した。

Aは若干

顔を赤くながら

「Nさんに…抱かれたことが…あるんだ。」

僕は飲んでたお茶を

全部Aに吹きかけてしまった。

そのNさんは

人間関係のいざこざで

自殺したらしい。

僕が抱きつかれた男は

Nさんの霊

とのこと。

僕は霊に抱きつかれたことよりも

Aの体験談の方がずっと怖かった。

怖い話投稿:ホラーテラー ミサキさん  

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