短編2
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天然は怖い

俺の友人は超がつく天然だ。

何を言い出すかわからないので、ハラハラする。

先日も、10メートルくらい前にいた禿げたおっさんに

「あっ!親父だ!お〜い、親父ー、今帰り?」

と言いながら近づいたが、慌てて俺の所へ戻ってきて

「間違えた!ヒゲ生えてなかった!」

と言ってたが、奴の親父さんは そもそも禿げてはいない。

それに その言い方だと、ヒゲが生えているおじさんは、みんな奴の親父さんになってしまう。

こんな事もあった。

お婆さんが俺達の前を通りかかった時、友人はすかさずお婆さんのもとに駆け寄り、

「何か探し物ですか?」

と声をかけた。

ただ単に、腰がかなり曲がっていて 俯きかげんに歩いていただけのお婆さんは困った顔をしていた。

メールも、ありえない箇所で間違えてたりする。

「今 腹減ってたから、自分で料理して食ったよ。

たまげ焼きうまかった!」

……お前は一体、何を食ったんだ!?

他にも色々やらかしてくれているんだが、書ききれない。

何より恐ろしいのは、奴の話を聞いたうちの親が、二度程死にかけているって事だ。

夕飯食ってる時に友人の天然エピソードを話したら、食い物を喉に詰まらせて 死にそうになっていた。

それも二度も!

あいつは、話だけで人を死に追いやる事ができるかもしれない……。

本当に天然って恐ろしい。

まぁ、物食ってる時に話す俺が悪いんだが。

しかし何が1番怖いかと言うと、天然は時も場所も選ばないという事だ。

スリル満点である。

これからも俺は、奴の友達をやめられない。

面白過ぎて。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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