中編3
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風呂場  中篇

私は、急に頭が痛くなり、頭痛と熱っぽさで、とても買い出しに行ける状態ではなくなってしまいました。

はしゃぎ過ぎたかなーなどと思いつつ、横になろうと、リビングの左右にそれぞれに、ふすまで仕切られた6畳ほどの和室があったので、左側の和室で、押入れから布団を出し、横になりました。

「だいじょぶかーお-い、なんかSも眠いしめんどくさいから残るって、んじゃ3人で買い出し行って来からなー」というRの声にもうろうとしながら返事をし、すぐに眠りについてしまいました。(Sは昔から気分屋なところがあるので、残ったというのもまったく気にしませんでした)

‥‥‥

どれくらいの時間がたったのでしょう、私はあまりの寝苦しさに、ガバッと布団をよけました。

すると、いくら6月とはいえ、私はほんとうに尋常じゃない程の量の汗を

かいていました(その時は、頭が痛かったのはすっかり忘れ、とにかくシャワーを浴びたいと思いました)。

ビショビショになってしまった布団から起き上がろうとした時、

「ギコー ミシッ ギコー ミシッ」

と、ロフトの木製のハシゴを降りてくる音がかなりはっきりと聞こえたので、

「あーそういえばSも残ってたんだな」

と何気なく思い、私は汗だくの体をゆっくりと持ち上げました。

私は立ち上がり、ちょうどふすまを開けるくらいに、

「バタンッ」

っと、玄関の方にある、トイレのドアが閉まる音が聞こえました。

私はまったく気にせずに、和室の右隣にある脱衣所に行き、ドアを閉め、すぐに服を脱ぎました。

(脱衣所から見て、広いリビングを挟んで正面にトイレと玄関があり、脱衣所のドアのすぐ前にロフトに上がるハシゴ、位置関係わかりずらくてすいません)

風呂場でシャワーを浴び始めてすぐに、

「ギコー ミシッ ギコー ミシッ」

と、ロフトに上って行く音がはっきりと聞こえました。

まったく気にすることもなく、Sがロフトに戻ったんだという認識すら、しませんでした。

しばらくシャワーを浴びていると、頭の痛みや体の不快感もすっかりなくなり、「これで思う存分バーベキュー楽しめるなー」などと思っていた時です、

「ガチャッ」

「バタン」

と、脱衣所のドアを開閉する音がしました。

その風呂場のドアは、よくありがちな、すりガラス状になっていましたが、当然Sが入って来たんだろうと、シルエットしか確認できませんでしたが、思いました。

普段自宅などでしたら、

風呂場のドアの鍵などまずかけないのですが、なぜかその時はかけていました。

「ガチャガチャガチャ、ガチャガチャガチャ、ガチャガチャガチャ」

真っ黒いシルエットの、Sであろう人物が、激しくではなく、ユッタリとした感じで、

「ガチャガチャガチャ、ガチャガチャガチャ、ガチャガチャガチャ」

と、ドアのノブをひねってきます。

Sは、たまに人を驚かしたり怖がらせたり、急にヘンな事をしたりするヤツでしたので、

「なんだよーしつこなー、シャワーだったらオレが出てから浴びろよー」

「ガチャガチャガチャ、ガチャガチャガチャ、ガチャガチャガチャ」

それでもまだユックリと、人を驚かせようという感じではないのですが、でもしつこく

「ガチャガチャガチャ、

ガチャガチャガチャ、ガチャガチャガチャ」

「だから、なにー」

すると‥

「ガチャッ」

「バタン」

と、Sは脱衣所から出ていったのです。

その間ものの1分くらいの出来事だったと思います。

私は、

「Sなんだよーよくわかんねなー」

などと思いながらも、昔から急にそういう無意味な、よくわかんないことをするヤツだとわかっていたので、特に気にする事もなくシャワーを浴び、体や頭を洗うなどし、すでに夜のバーベキューのことを考えていました。

続く

書き切るつもりだったのですが、予想以上に長くなってしまったので、また区切らせてください。

次後編で完結させます。

怖い話投稿:ホラーテラー ガタガタさん  

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