中編4
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短編に挑戦

①新幹線にて

ある朝、東京で行われるに会議に参加するため、新大阪06:00発/東京行きの「のぞみ」に乗った。

仕事では、もっぱら一人で乗車することが多いので、座席は2人がけのD席/E席。

特に景色を見るのが好きな私はいつも窓側のE席をとる。今日は富士山が見えるだろうか・・・

などと考えながら、今日自分がするプレゼンの資料に目を通すこともなく過ぎ行く窓の景色を楽しんでいた。

次の京都駅で乗り込んできたスーツ姿のサラリーマンの一人が隣のD席に座った。

30歳前後といったところか。

京都を出発してしばらくした頃、隣の男がビジネスバッグからノートパソコンを取り出した。

パソコンを起動させると、男は熱心にキーボードを叩き始めた。

(うーむ。さすが就職氷河期をくぐり抜けたつわもの、がんばるなあ)

皮肉ではなく素直に感心して、さりげなく画面を横目でのぞき込んだ。

そこには、

やられる前にやるんだやられる前にやるんだやられる前にやるんだやられる前にやるんだやられる前にやるんだやられる前にやるんだ

殺られる前に殺るんだ殺られる前に殺るんだ殺られる前に殺るんだ殺られる前に殺るんだ殺られる前に殺るんだ殺られる前に殺るんだ殺られる前に殺るんだ殺られる前に殺るんだ殺られる前に殺るんだ殺られる前に殺るんだ殺られる前に殺るんだ殺られる前に殺るんだ殺られる前に殺るんだ殺られる前に殺るんだ殺られる前に殺るんだ殺られる前に殺るんだ殺られる前に殺るんだ殺られる前に殺るんだ

殺られる前に殺るんだ殺られる前に殺るんだ殺られる前に殺るんだ殺られる前に殺るんだ殺られる前に殺るんだ殺られる前に殺るんだ殺られる前に殺るんだ殺られる前に殺るんだ殺られる前に殺るんだ殺られる前に殺るんだ殺られる前に殺るんだ殺られる前に殺るんだ殺られる前に殺るんだ殺られる前に殺るんだ殺られる前に殺るんだ殺られる前に殺るんだ殺られる前に殺るんだ殺られる前に殺るんだ

殺られる前に殺るんだ殺られる前に殺るんだ殺られる前に殺るんだ殺られる前に殺るんだ殺られる前に殺るんだ殺られる前に殺るんだ殺られる前に殺るんだ殺られる前に殺るんだ殺られる前に殺るんだ殺られる前に殺るんだ殺られる前に殺るんだ殺られる前に殺るんだ殺られる前に殺るんだ殺られる前に殺るんだ殺られる前に殺るんだ殺られる前に殺るんだ殺られる前に殺るんだ殺られる前に殺るんだ

殺られる前に殺るんだ殺られる前に殺るんだ殺られる前に殺るんだ殺られる前に殺るんだ殺られる前に殺るんだ殺られる前に殺るんだ殺られる前に殺るんだ殺られる前に殺るんだ殺られる前に殺るんだ殺られる前に殺るんだ殺られる前に殺るんだ殺られる前に殺るんだ殺られる前に殺るんだ

殺られる前に殺るんだ殺られる前に殺るんだ殺られる前に殺るんだ殺られる前に殺るんだ殺られる前に殺るんだ殺られる前に殺るんだ

男はひたすらキーを打ち続け、品川で下車した。

その日以来、私は窓側には座らないようにしている。

こんな私でも命は・・・惜しい。

②サンルーフ

近所の主婦が、自分の子供とその同級生数人を連れ、ドライブに出かけた。

車はワンボックスカー。

子供たちはまとめて後部席に乗せ、騒ぐにまかせる。

どうせ静かにしろと言って聞くはずもない。

ワンボックスカーには、サンルーフが付いている。

子供たちは車の中で立ち上がり、交代でサンルーフから顔を出して景色を眺めていた。

車が、とある立体交差に近づいた。

今、主婦の車が走っている方は、トンネル状になっている。

地形の関係で、車の車高制限があり、トラックなどは通過できない。

主婦にとっては、いつも通っている慣れた道であった。

このワンボックスカーは、ぎりぎりで通過できるのがわかっている。

立体交差を通過してしばらくしてから、主婦は子供たちがやけに騒いでいるのに気づいた。

それが、尋常の騒ぎ方ではない。

主婦は路肩に車を停め、後部席を振り返った。

子供の一人が、血まみれになって倒れていた。

主婦はすぐに病院に連れて行ったが、子供はすでに死亡していた。

その子供は、車が立体交差を通過するとき、サンルーフから顔を出していた子供だった。

後ろの風景を見ていたため、立体交差に気づかなかったのだ。

立体交差の天井と車の屋根との距離は十数センチしかなかった。

子供の後頭部は、立体交差の天井のコンクリートに削り取られ、ほとんど残っていなかった。

死んだ子供は、主婦の子供ではなかった。

それが良かったのか悪かったのかは・・・不明である。

いずれそのうち・・・。

怖い話投稿:ホラーテラー 彩子さん

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