短編2
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進まない時計と女の子 2

ナナです。続きです。

真後ろから震える声がして、私は反射的に振り向いてしまった。

息が掛かるくらいの距離。

ソレは目を信じられないくらい見開き、じっと見つめてくる。

そして「今…何時…?」

私は後ろに倒れ込んでしまった。

恐怖で声が出なくなり、ただただ震えながらソレを見ていた。

ソレは女の子だった。多分当時の私と同じくらいの外見。

ソレは骨と皮くらいに痩せていて、白くて青い血管が浮き出て、表情は悲しそう。

目を見開いて「今何時?」とそれしか言わなかった。

私は恐怖で声が出ない、体も動かない。

すると突然ソレは時計の針に指を置き、2時に合わせた。

「ニジ…ニジニジニジニジニジニジ…」

時計に向かってぶつぶつ言っているソレが急に私を見た。

すごい怒りに満ちた形相で…。

あまりの恐怖にさすがに意識が飛んだ。

朝になりいつもの様に起こしてくれた友人に、泣きながら昨日の出来事を話した。

さすがに優しくしてくれたけど、信じてはくれなかった。

その日以降、アレは現れなかった。

ただ最後に、夏休みが終わり、アレが出た部屋の主である友人が提出した課題の絵画。

そこに描かれていた風景にある時計は…丁度2時を指していた。

あれはなんだったのだろう。今でも謎で不思議だ。

皆さんも夜目が覚めた時は時計を見て下さい。

進まないかもしれません、その時は気をつけて…

長々と読んでくれてありがとうございました!

ナナでしたっ。

怖い話投稿:ホラーテラー ナナです。さん  

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