短編2
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一応実話

私は某県某市にて警察官を数年しております

幽霊やオカルトは好きな割に信じておらず…

そもそも仕事上、生きている人間が一番怖いと感じます

そんな私でも周りからしたらいわゆる霊的な体験をしているみたいです

まずはもう一年くらいは経ったでしょうかね…その日は交番の当直勤務明けの日でしたが書類作成に時間がかかり交番を出て本署に向かったのは22時くらいでした

本署は夜間、当直体制になるため、基本的に各課は機能していません

…が、刑事課なんかはそうもいかず、夜間も毎日勤員が遅くまで仕事するのは茶飯事です

そのため完成させた書類を送達するため刑事課の庶務に向かいました

時刻は23時…途中当直勤務員が事故がありバタバタと出動していくのとすれ違います

事故なら交通課が行けば良いのに大変な事故なのか…あまりにざわついて聞ける空気ではありませんでしたね

私は刑事課に行きましたが流石に誰もおらず、明日にしようかと思ってました

ふと強行係の方に一人仕事をしている勤務員に気づきました

私もよく犯人検挙の際にお世話になっていたK巡査部長でした

私は「お疲れです。なんの事案ですか」

と聞くと、K部長は振り向かず書きながら

「始末書!」

と、一見すると不機嫌な口調で返しました

私はK部長にしては珍しい何かしでかしたのか思いましたが聞くのはよしました

一応階級は同じでも先輩だったので…

その日はそのまま帰宅しました

次の日、警察官が自動車事故を起こし死亡した連絡が入りました

怖い話なんかではありがちですが亡くなったのはK巡査部長でした

その後この話は何人かに話していましたが、しばらくして刑事課の課長に呼ばれました

そしてK巡査部長の未処理書類箱から、「始末書」が出てきた事を聞きました

件の内容を話していたため私が書いたものと疑ってたんでしょう

因みに私は字が汚くてとても有名で、書類は専らパソコンでした

比べた筆跡は素人が見ても違いは明らか

…その始末書もどうなったかは不明です

課長に聞く気にもなりません…

誰かが部長の幽霊を見たなんて話もありません

これが幽霊やオカルトを信じない私が経験した幾つかの不思議な現象の一つです

怖い話投稿:ホラーテラー 日スタりっくさん  

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