短編2
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駐車場

あんまり怖くないかもしれないけど、自分が体験して本当に怖かった事です。

2年位前になるんだけど…

当時結構夜遊びしてて、

その日も札幌のドン・キ○ーテやら、カラオケやらで遊んでたんだ。

地元に着いたのが深夜2時過ぎ。

冬だった事もあり結構な暗さ。

酒も入ってたし、少し風に当たろうと友達に家の近くの駐車場で降ろしてもらった。

その駐車場は何軒かスーパーや、ホームセンターが並び結構広いし、一番端にはガ○ト(レストラン)がある。

ガ○トはまだ営業中で、店の光でその一帯だけやけに明るい。

駐車されてる車を横目で見ながら歩いてたんだけど、

斜め前に止まってるワゴンの車内が明るい事に気付いた。

まだ車と結構距離があった為

『車内のライト付けっぱか?』なんて思いながら歩いてた。

ワゴンに近づくと、丁度運転席と助手席の間位に丸い物があり、その周りだけが青白く光っていた。

初めは『風船?』なんて思ったりもしたが、徐々に車に近付くにつれ、それが何か気付いた。

気付いた瞬間俺はダッシュでその場から離れた。

『ヤバイ!ヤバイ!ヤバイ!』

息を切らせ、もう無理だと足が悲鳴をあげるが、それよりも早く家に帰りたかった。

道には雪が積もっていて、上手く走れない。

酔いも一気に覚め、額には流れる程の冷や汗。

無事マンションに到着し鞄から鍵を探す。

しかし焦ってる時に限り見付からない。

やっとの思いで鍵を見付け部屋に入った。

部屋に着くと先程まで遊んでた友人(A)に電話をかけた。

A「なした?」

俺「ヤバイもん見た!(泣)」

A「何?」

俺「さっき降りた駐車場あるじゃん?あそこ何台か車止まってたべ?」

A「うん」

俺「その中のワゴンがやたら明るくて、なんだ?って思って近付いたんだよ」

A「それで?」

俺「中に何かあって、初めは風船が浮かんでんかな?なんて思ってたんだ」

A「うん」

俺「それ風船じゃなかったんだ…」

A「なんだったん?」

俺「顔…」

A「は?」

俺「ショートの髪の女の顔だった…」

A「車に誰か乗ってたんじゃない?」

俺「わざわざあんな位置にか?後部座席から顔だけ前に出して?」

A「……」

俺「それに…」

A「それに?」

俺「笑ってた…」

A「マジめな話?」

俺「嘘じゃねーって!」

A「こんな時間にそんな話し止めろよ~↓怖いべや」

俺「俺の方が怖いわ!」

A「俺もう無理!寝るわ」

*続きます*

怖い話投稿:ホラーテラー 優さん  

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